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農業者と食べ手を結びつける実践の諸相 —「多様性経済」の概念からオルタナティブフードネットワークを読みとく—』

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農業者と食べ手を結びつける実践の諸相 —「多様性経済」の概念からオルタナティブフードネットワークを読みとく—』

  1. 1. 農業者と食べ手を結びつける 実践の諸相 「多様な経済」の概念から オルタナティブフードネットワークを読みとく 近藤 千嘉 京都大学農学研究科 生物資源経済専攻 農学原論 ミュニシパリズム京都、食と農部会 勉強会 2022.8.30. s o u r c e : K o n d o 1
  2. 2. 自己紹介 オルタナティブフードネットワーク・多様な 経済ってなんやねん? 博士課程の研究内容 ピアツーピアの学習と交流 (ディスカッショ ン) 終わり 今日の流れ 1. 2. 3. 4. 5. 2
  3. 3. 最後のディスカッション トピックの紹介 3 あなたが理想とする食糧システム・ フードシステムは何ですか?
  4. 4. 自己紹介 自己紹介 カリフォルニア生まれ育ち 親は大阪出身 カリフォルニア大学 UC Berkeley '13 京都大学農学研究科 博士課程 ’22 近藤千嘉 CHIKA KONDO 1 4
  5. 5. NEW ORLEANS 2013年 LOS ANGELES 2005 年 ハリケーン・ カトリーナ: ニューオリンズの 8割が冠水した 5
  6. 6. スーパーに新鮮な野菜がない 学校給食はまずい、ジャンクフードが多い 家で料理する人・時間がない 車がない・交通機関は少ない 家庭菜園や農業できる人や学べる場はない 貧困層に当たる課題が山ほどあり、余裕が ない 問題点: food justice collective project: 食と農システム教育、農業体験、協同組 合実践を含めて、青年グループを設立 し、サステイナブルな地域のビジョンに 目指して動く。 6
  7. 7. 「 運 動 」 的 な 行 動 じ ゃ な く て も 、 食 糧 シ ス テ ム の 課 題 を 地 域 祭 り を 企 画 し て 、 多 様 性 の あ る 地 域 の 人 々 に 知 っ て も ら う 。 モ ン サ ン ト は ベ ト ナ ム 戦 争 の 枯 葉 剤 を 作 っ た 事 か ら 多 く 学 ん だ 。 こ の 枯 葉 剤 に つ か わ れ て い る 「 グ リ ホ サ ー ト 」 が 一 般 家 庭 で も よ く 利 用 さ れ て い る 除 草 剤 「 ラ ン ド ア ッ プ 」 に も 使 わ れ て い る 。 「 ラ ン ド ア ッ プ 」 使 用 拡 大 を き っ か け に モ ン サ ン ト を 対 抗 す る な キ ャ ン ペ ー ン を 青 年 グ ル ー プ と 企 画 し た 。 7
  8. 8. 25才で自分の ルーツを知りたくなる 1 どこへ行くのかも分からない」 「自分がどこから来たの か分からなければ、 Maya Angelou 2017年10月から京都大学 農学研究科で大学院生とし て入学する 8
  9. 9. 農業者と食べ手を結びつける 実践の諸相 博 士 課 程 の 論 文 の 題 名 「多様な経済」の概念から オルタナティブフードネットワーク(AFN)を読みとく オルタナティブフードネットワーク・多様な経済ってなんやねん? 2 9
  10. 10. 10
  11. 11. 日本におけるコンベンシ ョナル食糧流通システム 11 日本: 45% アメリカ: 45% イギリス: 65% フランス: 75% 上位5社でスーパーマーケット市場の __%を占める source: MAFF 2021 (Aeon, 7 Group, Uni, Life, Izumi) (Walmart, Kroger, Safeway, Publix, Supervalu) (Tesco, Sainsburys, Asda, Morrisons, Waitrose) (Carrefour, E.Leclerc, Intermarche, Systems U, Auchan)
  12. 12. オルタナティブフードネットワーク(AFNs) とは? 1 AFNは一般に、グローバルな工業的食糧システムの弊害に対抗するため、慣行農業から違った食料供 給の代替システムの概念である。(Wattsら、2005年、Kirwan、2004年) AFNは小規模で、搾取の少ない食糧経済への投資により、消費者が食糧の供給源や生産者と「結びつ なげる」ことを可能にすることを目指す。(Renting et al.、2003、Goodman et al.、2013) 例として、地域支援型農業(CSA)、ファーマーズ・マーケット、オーガニック・ボックス方式、農 産物直売所などが挙げられる。 2 3 「第一世代」のAFN(1990年代後半から2000年代前半)は、地元のフードネットワーク、地域内のみの フードサプライチェーン等、地域性を重視し、オルタナティブ食品は場所と消費者個人の選択に基づい た品質が参照された。それは、地元のものは全て良いものと同一視することであり「無反省」で 「defensive」であると批判された。(Dupuis and Goodman, 2005, Born and Purcell 2006, Kneafsey et al., 2021) 「第二世代」AFN(2005-2010)は、「シビック・フード・ネットワーク」や「サステナビリティ・ト ランジション」といったフレームワークを用いて「食糧システム」の再定義を目指し、新たな社会的・ 経済的課題を取り込んでいった。 しかし、AFNの活動は、結局コンベンショナルな食糧システムでの実践と同じやり方になり、新自由主 義的な主観を再生産すると言う批判も出る事になる。(Guthman, 2008, Tregear, 2011) 12
  13. 13. オルタナティヴ・フ ード・ネットワーク の目標は 資本主義的な生産と 交換の領域で、より 思いやり「ケア」が あるが、必ずしも資 本主義の外部にある ものと限らない。 1. AFNを消費者の選択肢だけに 定めると、政策や国家の責任を 取り除く事になる 2. 個人の消費する意思決定とロ ーカルだけに絞ってしまうと閉 鎖的になる 3. 起業家精神は、問題を解決す るために市場メカニズムを利用 する 90年代からファストフード文化が進化し た一方、フーディ認識も広がっていく カリフォルニアにおける新自由 主義と 食品の生産、制御、規制、品 質、配給などへの政治的な見地 の関係性の論文 Guthman 2008 AFNは新自由主義的な主観を再生産する可能性があるとは 13
  14. 14. source: Gibson-Graham 2006 多様な経済|diverse economies 14
  15. 15. 二人のフェミニスト経済地理学者、Julie GrahamとKatherine Gibsonが 一つの人格となった筆名 (JK Gibson-Graham)がある。マルクス主義 の影響下で学究の道に入った彼女たちは、その「非資本主義な立場から」 から、やはり「世界を変えるためには、まず世界を知らなくてはならな い」と考えていた。 そもそも「経済」とは、私たちの生活を支えている関係あるすべてのもの なのに、私たちは「経済」と聞くと「賃労働」や「営利企業による市場向 けの生産」のことを思い浮かべる。 「多様な経済」は、資本主義の社会の中でありながら、オルタナティブを 構築し、予想される様々な課題を探求し、実践する機会を提供できるアプ ローチ・視点である AFNの影響力とは社会変革をもたらす能力を問うことで、非資本主義的な 経済活動を含むAFNの探求を紹介している。このことは、資本主義のもと で生活しながらオルタナティブを構築し、想像する際に現れる様々な課題 を探求し、解決する機会を生み出す。 「新しい経済政治を想像し実現するために」の目標に向かって、AFNには どういう目的、課題、そして矛盾を抱えているかを紹介して行く。(例: CSA農家によくあるある自己搾取) 多様な経済のアプローチ 15
  16. 16. 有機農業の枠を超え、社会の創造と 変革を目指す目標で「有機農業」が 行われました。 有機農業as Resistance 日本における AFNs背景 農村や里山ぐらしには憧れる が、専業農業で暮らしている 日々の課題はあまり知られて いません。 現代:都会暮らしから田舎ぐ らしをしたい 有機農業者とAFN &社会変革? より持続可能な食糧システムのため に、農業生産と食糧消費の両方の革 命を可能にしようとする関係者の間 に、どのような関係が存在します か。 60年代 産消提携運動 食品の生産と加工が急速に工業化さ れ、食品の不祥事や環境汚染を引き 起こしたことに対応するために生ま れました。 16
  17. 17. 日本におけるAFNは現在どのよう に存在しているのか? 持続可能な農業・食料システムへ の移行という目標にどのように関 係しているのか? AFNにおいて、農業者と食べ手の 結びつけはどのように実現され、 実践されているのか? 研 究 科 課 題 17 博士課程の研究内容 3
  18. 18. 従来型食糧流通 システム AFN的 産消提携 ch 3 有機農産物を提 供する八百屋 ch 4 産直EC ch 6 地方卸売市場 ch 5 AFN的な配達グループ ch 5 18
  19. 19. Est. in 1978 •スローガン:支えあ い、分かち合い:農の在 り方を変える、そのため に食を変革する 共同購入によって在り方 を学ぶ Embodies Diverse Economies 生産者に安全な食べ物 を作ってもらい消費者 がそれを買い支えるほ か、援農、配達、事務 仕事、会計など 共同 購入のガバナンスを支 える 提携10か条 19 ■相互扶助の精神 1.生産者と消費者の提携の本質は、物の売り買い関係で はなく、人と人との友好的付き合い関係である。すなわち両 者は対等の立場で、互いに相手を理解し、相扶け合う関係で ある。それは生産者、消費者としての生活の見直しに基づか ねばならない。 ■計画的な生産 2.生産者は消費者と相談し、その土地で可能な限りは消 費者の希望する物を、希望するだけ生産する計画を立てる。 ■全量引き取り 3.消費者はその希望に基づいて生産された物は、その全 量を引き取り、食生活をできるだけ全面的にこれに依存させ る。 ■互恵に基づく価格の取決め 4.価格の取決めについては、生産者は生産物の全量が引 き取られること、選別や荷造り、包装の労力と経費が節約さ れる等のことを、消費者は新鮮にして安全であり美味な物が 得られる等のことを十分に考慮しなければならない。 ■相互理解の努力 5.生産者と消費者とが提携を持続発展させるには相互の 理解を深め、友情を厚くすることが肝要であり、そのために は双方のメンバーの各自が相接触する機会を多くしなければ ならない。 ■自主的な配送 6.運搬については原則として第三者に依頼することなく、 生産者グループまたは消費者グループの手によって消費者グル ープの拠点まで運ぶことが望ましい。 ■会の民主的な運営 7.生産者、消費者ともそのグループ内においては、多数の 者が少数のリーダーに依存しすぎることを戒め、できるだけ全 員が責任を分担して民主的に運営するように努めなければなら ない。ただしメンバー個々の家庭事情をよく汲み取り、相互扶 助的な配慮をすることが肝要である。 ■学習活動の重視 8.生産者および消費者の各グループは、グループ内の学習 活動を重視し、単に安全食糧を提供、獲得するためだけのもの に終わらしめないことが肝要である。 ■適正規模の保持 9.グループの人数が多かったり、地域が広くては以上の各 項の実行が困難なので、グループ作りには、地域の広さとメン バー数を適正にとどめて、グループ数を増やし互いに連携する のが、望ましい。 ■理想に向かって漸進 10.生産者および消費者ともに、多くの場合、以上のような 理想的な条件で発足することは困難であるので、現状は不十分 な状態であっても、見込みある相手を選び発足後逐次相ともに 前進向上するよう努力し続けることが肝要である。 (1978年11月25日、第4回全国有機農業大会で発表。ただし項見 出しは後日追加)
  20. 20. 1990sがピーク 1991年、日本における提携グループ数調査。大 阪が会員数最も多く、東京が組織数最も多い。 20
  21. 21. 枚方食品公害と健康を考え る会 (やさいの会) 伊賀有機農業供給センター 事例 1. 2. 21 teikei
  22. 22. TEIKEI CASE STUDY #1 枚方食品公害と健康を考える会 E S T . 1 9 7 5 勉 強 会 か ら 始 ま る HIRAKATA THINKING ABOUT FOOD CONTAMINATION AND HEALTH 22
  23. 23. “運動を支えようと思うとしんどいです。私たちをつな げられるのは、理屈ではなく、互いに対等に語り合える 関係です。” -会員 “最初にこの組織のことを聞いたとき、カルト教団かと思っ た。とても威圧的な響きです。森の幼稚園で学んで初め て、「ああ、こういうことをやっているんだ」と理解しま した。地元の農家を応援して、自分の家の近くで採れた野 菜を食べたい」” -会員 運動的な行動から 離れる 23 teikei case study 1: Hirakata
  24. 24. EST 1981 PRODUCER TEIKEI 24 TEIKEI CASE STUDY #2 伊賀有機農業供給センター IGA YUUKI ORGANIC AGRICULTURE SUPPLY CENTER
  25. 25. 1973年、草の根のNPOとして発足。 古紙を回収し、社会を変えるための 対話の場を提供しています。 会員 長年の生産者の会員もおられ、新規 就農者も支えている。生産者たちも それぞれの地域活動によく参加され たり、使い捨て時代で講演もよくす る。 生産者団体 1975年から初め、株式会社として も、多様な経済的な実践は色々して いる。 安全農産 流通センター teikei case study 追加: 使い捨て時代を考える会 25 ASSOCIATION TO COLLECTIVELY REFLECT ON THE THROWAWAY SOCIETY
  26. 26. 事例 Chapter 4 有機農産物を提 供する八百屋 26
  27. 27. 農業者と食べ手の間に存在 コミュニケーションの柱を作 り、都会住人や田舎から離れ てる人々に農業者の日々の情 報を提供し、コミュニティ感 を高める。 KOA活動も八百屋仲間と農業 者仲間共々一緒に京都の農村 と都会の架け橋を役を務め る。 八百屋の目的や意志は色々で も、それぞれの場所で直接農 業者から仕入れた野菜を提供 する。 多様な経済の八百屋さん 27
  28. 28. 28 1.長浜おてまいり屋 共同出荷組織 2.伊賀へんこ 有機農産物のおろ 3.Kyoto Organic Action (KOA) Chapter 5 wholesale market AFN distribution groups 長浜地方卸売市場 AFNの流通 地方卸売市場の事例
  29. 29. 長浜地方卸売市場 (株)長浜合同青果 長浜の特産品の販売を目的に、第三セクター (準公的)市場として1990年に設立された。 現在、市場内で2社の民間卸売業者が営業して いる。 現在、青果物の約7割が県外から、残りの3割が 滋賀県内で調達している。 主に地元のスーパーマーケットチェーンの流通 センターに卸している。 品質規格の範囲内で収穫されたものはすべて受 け入れる 青果は7%、野菜は8.5%の手数料を取得する。 29 source: Kondo
  30. 30. おてまいり屋|Nagahama Organic Farmers 有機生産者の共同出荷グループとして地域内にも野菜を提供する。飲食店 10店舗、美容院2店舗、幼稚園2店舗、地元のチェーンスーパー(平和 堂)で直売コーナーなどで流通を運営している。スーパーマーケットの取 引は長浜卸売市場が間に入る。その結果、卸売市場は有機農業に詳しい 担当者が存在する。今は有機農産物を取り扱う意志はないが。 30
  31. 31. へんこ 31
  32. 32. KYOTO ORGANIC ACTION 24 32
  33. 33. 事例pocket marche sanchoku e- commerce (digital AFN) Chapter 6 33
  34. 34. Sanchoku EC Pocket Marche 農家と消費者をネットで直接結ぶダイレクトマーケティングのECプラッ トフォームが登場したのは2010年代。COVID-19のパンデミックをきっ かけに人気が急上昇した。 34
  35. 35. 提携は多様な経済として存在するが、 撤退が続く 多層性を求めるべきはある。でも その中の分かち合いも必要 農家を支援する提携の会員数が十 分でないため、より多くの若い農 家の参加が難しい、昔と比べると デジタル化への移行が難しい 農家でのボランティア援農活動など提携10ヵ条 を守るために奮闘している。イベントやアルバイ トを通じて農家と食べる人の交流が行われている こともある。 農業者と食べる人のパートナーシップを維持し、 citizenーconsumerとproducerの役割を強化する ためにどうすればいいかが中々グループ内でのデ ィスカッションがない。通じる言語と共通し得る 関心も必要。 まだ少しニッチな存在である。コミュニティは強 いが、そこでアクションを起こすことや戦略を考 えるキャパがない。関心がない人もいる 35
  36. 36. 両方をうまく利用して、色々な食べ手のニーズに合わせ る。農業者から直接仕入れ、コミュニケーションを取り、 毎日食べ手の行動を観察し対話もできる alternative と conventional 両方取り扱う 八百屋は、オーガニック/AFNの活動とアクセス性を拡大す る仲介役として、AFNの活動をニッチな独占市場へと縮小 させないようにする。 AFN活動を一般の人にも提供できる 日々の小さな活動、日々の消費者との交流に携わること で、より現実的なアプローチでフードシステムの変革に取 り組む。 食糧システムの変革ではなく、違うアプローチ 農民と食べる人をつなぐ仲介者の役割は、情報交換や意識改革 を通じて連帯の実践になる。 農業者と食べ手を結ぶ 八百屋 36
  37. 37. 農家と消費者の直接的な関係には限界がある。特にアクセスしづらい中間産地 有機農家が地方に点在している場合、費用対効果の高い流通ルートを構築する上 で様々な苦労がある。 都市と農村の格差により、オーガニックへの需要が都市部に限定されることが多 い。 地方にローカルな市場を作ることの難しさ。 AFNではないが、集約と流通の機能は、持続可能なフードシステムを構築す るための重要な要素である。 卸売市場は、すべての収穫物を受け入れるという機能を通して、有機農家が 市場を確保する上で直面する負担の一部を軽減し得る可能性がある。 AFNとスーパーマーケットとの協力は、AFNを拡大するための潜在的な入口 となる。 地方卸売市場 AFN 流通に関わるグループ 37
  38. 38. デジタル化のAFNも多様な経済? デジタルAFNは、「提携の10条」のような強 固な基盤がなければ、経済的縮小主義に陥 り、生産者やニッチな富裕層消費市場から強 力な小売スキルを特権的に獲得する危険性が ある。 農家と消費者の間で強い関係を維持しようと すると、結び合う深さが制限される。 産直E-COMMERCE COVID-19の流行時に人気が急上昇し、AFN の転換期を反映している。 より多くの農家が、自らの流通・販売戦略 のためにITやネット販売に取り組むきっかけ となった。 コミュニティーの構築については、それほ ど重視されていない。 ほとんど市場メカニズムとして運営されて いる。 38
  39. 39. 日本のAFNは、社会運動の構築や従来のフードシステムに対し積極的な拒 否について明白に関与していない。 日本におけるAFNは、その発展、進化、そして従来のフードシステムとの かかわり方において、様々な可能性のある所に存在している。 連携の構築は、農家と食べる人の間だけでなく、重要な情報を伝え、フー ドシステムの運営をサポートする八百屋、流通業者、卸売業者のような仲 介者の役割も含まれる。 AFN内のアクター間の日常的な相互作用とカジュアルなつながりが、連帯 を構築する場となっている。 日本におけるAFNは、多様な動機と組織構造を持ち、非常に文脈依存的で あるため、従来型でもなく、オルタナティブでもない曖昧な位置に存在す る。 結論 39
  40. 40. 多様性のあるAFNのアクター間の相互依存とつながり、そして彼らの日常的な コミュニティ形成に注目し、そこから現代の食糧システム課題と向き合うと、 AFNはニッチなカウンターカルチャー空間を超えることができるだろう。 農家、仲介業者、そして食べる人が関わるコミュニティ作りから 持続可能なフードシステムの多面的機能が見える 40
  41. 41. References 41 Born, B., & Purcell, M. (2006). Avoiding the Local Trap: Scale and Food Systems in Planning Research. Journal of Planning Education and Research, 26(2), 195–207. https://doi.org/10.1177/0739456X06291389 DuPuis, E. M., & Goodman, D. (2005). Should we go “home” to eat?: Toward a reflexive politics of localism. Journal of Rural Studies, 21(3),359–371. https://doi.org/10.1016/j.jrurstud.2005.05.011 Goodman, D., DuPuis, M. E., & Goodman, M. K. (2013). Alternative food networks: Knowledge, practice and politics. Routledge. Guthman, J. (2008). Neoliberalism and the making of food politics in California. Geoforum, 39(3), 1171–1183. https://doi.org/10.1016/j.geoforum.2006.09.002 Kirwan, J. (2004). Alternative Strategies in the UK Agro-Food System: Interrogating the Alterity of Farmers’ Markets. Sociologia Ruralis, 44(4), 395–415. https://doi.org/10.1111/j.1467-9523.2004.00283.x Kneafsey, M., Maye, D., Holloway, L., & Goodman, M. K. (2020). Geographies of food: An introduction. Bloomsbury. MAFF Ministry of Agriculture, Forestry, and Fisheries. (2021). 食品小売業等について—農林水産省. https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokusan/bukai_21/attach/pdf/index-21.pdf Misleh, D. (2022). Moving beyond the impasse in geographies of ‘alternative’ food networks. Progress in Human Geography, 030913252210958. https://doi.org/10.1177/03091325221095835 Renting, H., Marsden, T. K., & Banks, J. (2003). Understanding Alternative Food Networks: Exploring the Role of Short Food Supply Chains in Rural Development. Environment and Planning A: Economy and Space, 35(3), 393–411. https://doi.org/10.1068/a3510 Tregear, A. (2011). Progressing knowledge in alternative and local food networks: Critical reflections and a research agenda. Journal of Rural Studies, 27(4), 419–430. https://doi.org/10.1016/j.jrurstud.2011.06.003 Watts, D. C. H., Ilbery, B., & Maye, D. (2005). Making reconnections in agro-food geography: Alternative systems of food provision. Progress in Human Geography, 29(1), 22–40. https://doi.org/10.1191/0309132505ph526oa
  42. 42. マルチステークホルダーのモデルで進む と言いつつ、 そもそも人とビズネスそして国が平等な 立場で参加する事はできない。 110億ドルの資金の中、100億ドルは 米国のUSDAから、 Bill and Melinda Gates Foundation から9 億2200万ドル https://www.foodsystems4people.org/ 42 小農や食糧主権の団体は 反対している
  43. 43. 第一に、「生産性の向上と持続可能性の両 立」です。このための鍵となるのは、イノベ ーションやデジタル化の推進、科学技術の活 用です。我が国は、5月に策定した「みどり の食料システム戦略」を通じ、農林水産業の 脱炭素化など、環境負荷の少ない持続可能な 食料システムの構築を進めてまいります。 第二に、「自由で公正な貿易の維持・強化」 であります。食料の輸出入規制は、真に必要 最小限なものに抑制されるべきであり、ま た、恣意的ではなく、科学的根拠に基づいた アプローチがとられるべきと考えます。我が 国は、食料分野においても、自由で公正な貿 易の旗振り役を、引き続き務めて まいりま す。 第三に、「各国・地域の気候風土、食文化を 踏まえた」アプローチです。我が国は、現場 に赴くこと、その土地の方々との対話を大切 にして、その地域に合った取組を進めてまい ります。 我が国は、次の3点を重視しながら、世界のより 良い「食料システム」の構 築に向けて取り組ん でまいります。 43
  44. 44. peer to peer learning and exchange: 44 あなたが理想とする食糧システム・ フードシステムは何ですか? +なぜそう思のか?

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