第75回情報処理学会全国大会のシンポジウム 『パネル討論-2 「ニコニコ学会βって何？ オルタナティブ学会？ 未来の学会？そもそも学会？ ～ニコニコ学会βと学会の未来をみんなで語る～」』 で話した際のスライドです。 本番では第4回ニコニコ学会βシンポジウムの日付をまちがってしまっていたので、修正しました。 http://www.ipsj.or.jp/event/taikai/75/event_1-2.html

1. 自己紹介
- 名前：高須正和 (@tks)
- 所属：ウルトラテクノロジスト集団
チームラボ
- ニコニコ学会 β に関わるきっかけ：
「面白そう」と思ったから
- 私にとってのニコニコ学会 β ：
未来に向ける憧れを共有する場所

2. 学会 Make: 企業をつな
ぐ
ニコニコ学会 β
チームラボ
高須 正和 @tks

3. 科学技術の価値の変化
ソフトウェアで制御できる領域が
どんどん広がっていることで、
「感性で評価される」
科学技術の価値が上がっている
科学的に測定可能＝エンジンの性能向上
感性で評価される＝「より便利になった」
「こちらのほうが気持ちいい」
例：インタラクション、
ビックデータの見せ方
野生の研究者（趣味で研究する人）は
「感性で評価される」科学技術と相性がいい
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4. 研究やものづくりを行う場所が、
学会の外にも現れてきています
学会
野生の研究者
趣味
( ニコニコ技術部 企業
Make ：
オープンソース )
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5. 進化する「趣味でのものづくり」
趣味のものづくりも、学会のような
「進化させる仕組み」が備わりつつあります
学会＝成果の発表、フィードバック、
成果を踏まえた前進
Make: やニコニコ技術部、趣味のソフトウェア
インターネット = 成果の発表、フィードバック
オープンソース＝成果を踏まえた前進
ソフトウェアの世界でも、ハードウェアの世界でも
「趣味でのものづくり」が活躍し、これまでの学会と
は別の視点からも、イノベーションが起きるようにな
ってきました。
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6. 趣味・学会・企業の違い
趣味（ Make: ）の価値
「自分の作りたいものを作って人に見せる」
「人に見せたいものを作る」
学会の価値
「他の誰もやっていないものを作る」
企業の価値
「値段がつくものを作る」
それぞれはイコールではありませんが
かなり重なりつつあり、
完全に分けることはできません
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7. 世間からの見た目
ネットニュースなどを見る限り、世間は
学会・ Maker ・企業からを問わず、
どこからの成果でも受けいれているようです。
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8. 研究してみたマッドネス
発表者 主な活動場所
シンクロイド 学会 ( インタラクション )
+ アミッドスクリーン
myrmecoleon ニコニコ動画、コミケ
ニコニコ生放送の使い方 ニコ生
「ウダー」宇田 道信 Make: ニコニコ技術部
「コメントアート」 Ender ニコニコ動画
VagabondWorks Make:
手妻師 @tezumashi ニコニコ動画
ミクさんと生活してみた ニコニコ技術部
ミクミン P
ソフト、ハード、理系文系は違っても、
彼らの発表を楽しみ、気づきを得られます
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9. ニコニコ学会 β
ニコニコ学会 β は、
野生の研究者の作ったものも、
学会・企業から生まれたものも
共に扱い、楽しんでもらえる場所です。
東京大学：
暦本先生の発表
クリプトン・フューチャー
野生の研究者： メディア ( 初音ミク ) ：
宇田電子さんの発表 伊藤社長の発表
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10. 僕にとってのニコニコ学会 β
ニコニコ学会 β がもっとウケることで、
科学技術が好きな人を増やしたい
人間と科学を対立するものと考え、
科学技術を恐れ、敬遠する人を減らしたい
暇を持て余した人たち（特に若い人）が、
ニコニコ動画に「作ってみた動画」を
公開するようになったらいい
マイコンを買い、プログラムを書き、
web サービスを作るようになったらいい
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11. ひとことで言うと
未来を愛し、未来に進む
人を増やしたい
そのほうが科学技術が進化し、社会が進化する。
エンジニア・サイエンティストの志望者も増える。
世界がその方向に進んだ方が、
結果としてチームラボの売上も上がる
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12. ご静聴ありがとうございました。
次のニコニコ学会 β は 4/27-28 に、幕張メッセにて
行います。
皆さんが作っているものを、ぜひ発表して、
科学技術のファンを増やしましょう！
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