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Javaプログラマーに贈る:
Groovyで楽にSQLを実行してみよう


2013年2月22日(金)
日本アイ・ビー・エム ソフトウェア事業
下佐粉 昭 (しもさこ あきら)
                      rev. 3
Twitter: @simosako    Ver. 1.3
                      Ver.
自己紹介
下佐粉 昭 ( しもさこ あきら )
    和歌山県生まれ
    2001年 IBMに中途入社
    以来、DB2関連の仕事多し
    現在は金融系のお客様向け技術支援
■書籍
    「即戦力のDB2管理術」
    – http://db2.jugem.cc/?eid=2341 (書籍紹介)
    「XML-DB開発 実技コース」(共著)
    「DB2 逆引きリファレンス」(共著)


■オンライン
                                             全内容をWEBで公開しています
    Twitter - @simosako
                                               http://db2watch.com/
    – http://twitter.com/simosako
    Unofficial DB2 Blog
    – http://db2.jugem.cc/
2
今日のテーマ
    JavaでSQLを操作するには、JDBCがあるけど...
     –色々と面倒
       • いつも同じようなコードを書くことに...
       • 書く量が多い...



    新しい言語・ライブラリを試してみませんか?


【今日のテーマ】
•Java+JDBCはどこが面倒なのかを把握する
•Groovyの概要を知る
•Groovyからデータベース(DB2)を操作する方法を知る


3
内容
    1. Java+JDBCの課題
      –   JDBCとは?
      –   JDBCプログラミングの面倒なところ
      –   JVM上の色々な言語とGroovy


    2. Groovy超入門
      –   特徴
      –   インストール
      –   Groovyの便利な機能


    3. GroovyでRDBを操作する
      –   Groovy SQL
      –   SQLの実行
      –   Groovyで書くデメリット?

                       この資料ではDB2 10.1とGroovy 2.1.1を使用しています
4
1.Java+JDBCの課題
JDBCとは?
    Java言語から各種RDBを利用するための標準インターフェース
     –JDK 1.1の一部として提供される(1997年)
     –RDB実装に依存する部分は各RDB用のJDBCドライバで実装する
     –最新はJDBC 4.1 (JSR 221)

    標準化(共通化)している部分
     –RDBへの接続と接続解除
     –SQLの実行(DDL,DML,ストアドプロシージャ)
     –アンサーセットの取得、更新後に影響があった行数の取得
     –トランザクション制御(COMMIT,ROLLBACK)
     –エラー制御(SQLExceptionによる例外処理)
          :

    標準化していない部分
     –実行されるSQL自体には一切関与しない(SQL方言の標準化はしない)
     –エラー内容についてもほぼ関与しない(※ JDBC 4.0から改善されました)
6
DB2のJDBC対応
    JDBC 4.0に対応
     – db2jcc4.jar - JDBC 4.0(以降)準拠             どちらか1つを
     – db2jcc.jar - JDBC 3.0準拠                  CLASSPATHに含める
    URLでType 2とType 4を切り替え可能
     – Type 2: DB2クライアント経由で接続
        • URL = jdbc:db2:DB名
        • DB2クライアントの導入と設定(CATALOG)が必須
           • ローカル接続時はIDとパスワードの指定を省略可能
           • ローカル接続時はTCP/IPではなくシェアードメモリ経由で接続
     – Type 4: 100% pure Java 実装
        • URL = jdbc:db2://ホスト名:ポート番号/DB名                         db2jcc.jarファイルを一
                                                                  つコピーするだけで使え
        • DB2クライアントの導入が不要                                         るのでお手軽です
    JDBCドライバはDB2製品に同梱(無料のExpress-Cにも同梱)
     – 最新版のダウンロードはFix Packダウンロードページから
        • http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27007053
                                   参考)DB2 が提供している JDBC ドライバーの種類
7                                  http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21601089
Java+JDBC直接プログラミングはとても面倒...
import java.sql.* ;
public class TestJDBC {
    public static void main(String[] args) {
        try {
            Class.forName("com.ibm.db2.jcc.DB2Driver");
        } catch (ClassNotFoundException e) {
            e.printStackTrace();                                      JDBCドライバのロード等、準備
            return;
        }
        Connection conn;
        Statement stmt;
        ResultSet result;

         try {
             conn = DriverManager.getConnection("jdbc:db2://localhost:5000/sample","db2admin","pass");
             stmt = conn.createStatement();
             result=stmt.executeQuery("SELECT * FROM STAFF WHERE ID < 100");
                                                                                                         メインロジック
             while (result.next()) {
               System.out.println(""+result.getInt("ID") + ": "+   result.getString("NAME"));
             }
         } catch (SQLException e) {
             e.printStackTrace();
         } finally {
             if (result != null) {
                  try {result.close();} catch (SQLException e) {   e.printStackTrace();}
             }
             if (stmt != null) {
                  try {stmt.close();}   catch (SQLException e) {   e.printStackTrace();}        後処理
             }
             if (conn != null) {
                  try {conn.close();}   catch (SQLException e) {   e.printStackTrace();}
             }
         }
     }
}8
メインロジック以外の部分が多すぎる
    Java言語側
     – 単にSQLを実行するだけのためにclassを作って public static void main() ...
     – DBの型定義に合わせて getInt(),getString()を実行するなど、型を意識した操作
        • DB側の型が変わったらアプリケーションも要修正

    JDBCライブラリ側
     – Class.forNameによるJDBCドライバーのロード ※JDBC 4.0から不要に
     – Connectionオブジェクト→Statementオブジェクト→SQL実行 という三段階の手順
     – キャッチ(検査)例外の処理が必須
     – 後処理:順にリソースをクローズ処理する必要がある
     – エラーは全部SQLExceptionになるので詳細なエラー処理が大変 ※JDBC 4.0で改善
     – (前ページのリストには無いが)ResultSetからJava Beanに詰め替えるのが面倒

             (補足)上記のJDBCライブラリの不満を解消するための軽量ライブラリや、
             O/Rマッピングソフトなどが多数存在します
                   参照→オープンソースのO/Rマッピングソフト一覧
                      http://db2.jugem.cc/?eid=2540


9
別の方法が必要だ!
 スクリプト言語のように楽に使えるJava VM(JVM)で稼働する言語
 使いやすいRDB操作ライブラリ


 JVM上の言語であるメリット
     –多くの環境(OS、アプリケーションサーバ)で動作する
     –Javaの既存資産が使用できる = JDBCドライバ経由でRDBに接続できる

言語        動的型・静的型   特徴
Java      静的型       Write Once , Run Anywhereを実現するオブジェクト指向言語
Groovy    動的型       Javaとの高い親和性を持ちつつ、動的型、関数型プログラミン
                    グといった特徴を持つ言語
Scala     静的型       静的型でありながら簡潔な記述を実現しつつ、関数型言語の
                    特徴を取り入れた言語
JRuby     動的型       RubyのJVM上での実装
Rhino     動的型       JavaScriptのJVM上での実装
Jython    動的型       PythonのJVM上での実装
Clojure   動的型       新しいLisp系言語(関数型言語)
                            (参考) http://matome.naver.jp/odai/2133273419683789401
10
Groovyだと、とても楽!
                                                     importを含めても
メインロジックを書くことだけに集中できる!                                  たったの4行
import groovy.sql.Sql

sql=Sql.newInstance("jdbc:db2:sample","db2admin","pass","com.ibm.db2.jcc.DB2Driver")
sql.eachRow("SELECT * FROM STAFF WHERE ID < 100", {println it.ID+": "+it.NAME})
sql.close()



              > groovy testsql1.groovy

              10:   Sanders
              20:   Pernal
              30:   Marenghi
              40:   O'Brien
              50:   Hanes
              60:   Quigley
              70:   Rothman
              80:   James
              90:   Koonitz
11
2.Groovy超入門
Groovy (グルービー)
 Java VM上で稼働する動的言語
     –コンパイル不要。スクリプト言語としても使用できる

                       Javaプログラマに優しい
     –Javaとの高い親和性
      • Javaのソースコードは、ほとんどそのままでGroovyのソースコード
      • 既存Javaライブラリは全て(多分)使える
      • GroovyのコードをJavaから呼び出すのも簡単


     –Javaの面倒な部分をうまく補完してくれる
      • 動的言語、動的型
      • コレクション
      • クロージャ
      • Groovy Beans
           :
                           http://groovy.codehaus.org/
13
(参考)Groovyの周辺技術 - エコシステム
 アプリケーションフレームワーク
     – Grails (フルスタックのWEBアプリケーションフレームワーク)
        • http://grails.org/
     – Gaelyk (Google App Engine用)
        • http://gaelyk.appspot.com/
     – Griffon (GUIアプリケーション作成用)
        • http://griffon.codehaus.org/


 関連ツール
     – Gradle (ビルドツール)
        • http://www.gradle.org/
     – IDE
        • Eclipse, Netbeans, IDEA 等多くのIDEが対応しています
        • Groovy/Grails Tool Suite (Eclipseベース)
             • http://grails.org/products/ggts

14
Groovyの導入
     導入は簡単!
     1. (前提)Java SDKの導入
     2. Groovyホームページからバイナリーパッケージ(ZIP)をダウンロード
      – http://groovy.codehaus.org/
         – 今回はgroovy-binary-2.1.1.zipをダウンロード (約27MB)
     3. 任意のディレクトリにZIPファイルを展開して、環境変数を設定する
      – JAVA_HOME (JDK導入ディレクトリ)
      – GROOVY_HOME(Groovy導入ディレクトリ)
      – GROOVY_HOME以下のbinにPATHを通す
     4. コマンドラインから groovy -vコマンド等を実行して確認




                           (参照) http://groovy.codehaus.org/Installing+Groovy
15
コンパイル不要

     groovyコマンドにファイルを渡せば即実行
                                                    name='Groovy'
        >groovy hello.groovy                        println 'Hello,'+name
        Hello,Groovy                                 (hello.groovyファイル)


     ワンライナー
     – -e でワンライナー実行
     > groovy -e "name='Groovy';println 'Hello,'+name"
     Hello, Groovy

     – -n で入力されたデータを1行ずつ処理 (perlやawkのような処理)

     > cat /etc/services | groovy -n -e "if (line =~ /db2/) {println line}"
     db2c_DB2        50000/tcp
          (参照)Groovy CLI
          http://groovy.codehaus.org/Groovy+CLI
                                                  正規表現
16
(補足)ちょっと使ってみるには - GroovyConsole
                                     ②実行
 GroovyConsole使用すると、手軽
 にGroovyスクリプトが実行できる
     > groovyConsole
     で起動
                              ①スクリプトを入力
 プログラムを書いて、実行ボタンを
 押すだけ

 非GUIのgroovyshでも対話的な確
 認が可能です
                                  ③実行結果




17
楽に書くための仕組み
     書く量が少なくてすむ
      –クラス定義無しでも実行可能(スクリプトとして実行可能)
      –文末のセミコロン、メソッドの呼び出しの括弧、return が省略可能
      –プリミティブ型は自動的にラッパー型に変換される(int → Integer)

     便利なコレクション操作
     コレクション     リテラル                             値を取り出す
     リスト(配列) list = [1,2,'ABC']                  list[0] //→ 1が返る
     マップ        map = ['key1':'abc','key2':100] map['key1'] //→'abc'
                                                 map.key2 //→100
     レンジ        range = 'A'..'C'                 range //-> ['A','B','C']
                                                 range[0] //→ 'A'

     アスタリスク(*)でコレクション全体のメソッドをまとめて呼び出す
       >groovy -e "println (['A','BC','DEF']*.length())"
       [1, 2, 3]
18
Java Beanを楽に - Groovy Bean
 Java Bean                               Groovy Bean
 class Staff {                            class Staff {
   private int id;                          int id
   private String name;                     String name
                                          }
     public void setId(int id)
       { this.id = id; }                  staff =
     public int getId()                     new Staff("id":100,"name":"KEN")
       { return this.id; }
                                          println "${staff.id}:${staff.name}"
     public void setName(String name)
       {this.name=name;}
     public void getName()              文字列の中で${式}で
       {return this.name;}              式を参照できる
 }

                •左のJava Bean定義と右のGroovy Bean定義は同じ
                   •setter/getterは自動的に生成される
                •インスタンス.プロパティ名 でgetterとsetterにアクセスできる
                   •x=staff.id は、実際には x=staff.getId()
19
                   •staff.id=x は、実際には staff.setId(x)
クロージャ
 クロージャは、メソッド(関数)を変数に保存する仕組み(メソッドのポインタ)
     –クロージャの定義も使用も簡単
     def hello = {
       println "こんにちは!"   挨拶をするクロージャを作成して、変数helloに入れる
     }
     hello()                 変数に格納したクロージャを実行する

 引数を持つクロージャを定義可能 (->の直前に仮引数を書く)

     def hello2 = {msg -> println "こんにちは, ${msg}さん!"}
     hello2('田中')
                                  msgが仮引数。複数ある場合はカンマで区切る

 仮引数が1つの場合は省略可能

     def hello3 = {println "こんにちは, ${it}さん!"}
     hello3('山田')                             省略した場合、itが引数名

20
ループ処理とクロージャ

 コレクションは、保持する要素毎にeachメソッドに与えられたクロージャを実行
 する機能を持つ
                         コレクションに含まれる値ごとに、クロージャが呼び出される


     >groovy -e "[1,2].each({v-> println v})"
     1
     2          コレクション         クロージャ



     >groovy -e " ['a','b','c'].each {println it.toUpperCase()}"
     A
     B
     C




21
動的型付け (dynamic typing)
 変数定義時に型を書かなくて良い (defキーワード)                class Person {
     –書くことも出来る                               def name
                                             int age
                                           }
 実行時に型が決定する=動的型付け
  –Javaで実現する場合は複数のクラスで共通するメソッドを定義したインター
   フェースを作成し、それを各クラスで実装(implements)する必要がある

                 class Cat { void bark() {println "ニャー!"}; }
                 class Dog { void bark() {println "ワン!"}; }

                 def animal
                 if (new Random().nextInt(2) == 0) {
                         animal = new Dog()
                 } else {
                                                  1/2の確立でどちらか
                         animal = new Cat()       のインスタンスが作成
                 }                                されるので実行する
                                                  までanimalの型は分
                 animal.bark()                    からない
22
動的なメソッド呼び出しとjava.lang.Object
 defで定義するのは、java.lang.Object型で定義するのと同じ?
     –何でも入る変数という意味では同じ(Groovyの内部実装もObject型)
     –groovyではダウンキャストしなくても本来のメソッドが呼び出せるのが大きな
      違い

     //Java
                             strはString型のインスタンスを指す
     Object str = "ABC";
     int len=str.length();   コンパイルエラー
                             (Object型はlength()メソッドを持っていない)

     //Groovy
     def str = "ABC"
     def len=str.length()    len=3が得られる




23
GroovyとJavaのシームレスな連係

Groovy言語 - Java言語の間でシームレスに連係できる
     Groovyから既存Javaクラスを呼び出す
     – Javaと同じようにimport するだけで、Groovyの中から使用可能
       •   例)import javax.swing.*
       •   例)def currentDate = new java.util.Date()

     JavaからGroovyで作成したプログラムを呼び出す
     – groovycでJavaバイトコードに変換される
     1. groovycコマンドで*.groovyをコンパイルすると*.classが作成される
     2. 上記classとembeddable/groovy-all-2.1.1.jarをCLASSPATHに追加
     3. Java言語から、JavaのクラスとしてGroovyのクラスを呼び出す




24
3.GroovyでRDBを操作する
GroovyからRDBに接続する (Groovy SQL)

 JDBCライブラリをそのまま使用する事もできますが...
     –JDBCをGroovy風に活用できるように、ラップしたgoorvy.sql パッケージ
      "Groovy SQL"がお勧め


 接続(準備)方法(これだけ!)
     –実行時にJDBCドライバがCLASSPATHに含まれている必要があります
import groovy.sql.Sql
sql = Sql.newInstance
 ("jdbc:db2://localhost:50000/sample","db2admin","pass","com.ibm.db2.jcc.DB2Driver")
     ※スクリプトで実行する場合 def を省略できます(バインド変数)


 groovy.sql.Sqlクラス
     –データベースそのもの(インスタンス)を表す
      • JDBCのConnectionとStatementを兼ねたようなクラス
26
読み取り処理
 Sql.rowsは、SELECT実行の結果セットをリストで返す
     staffList = sql.rows("SELECT * FROM STAFF WHERE ID < 100")

     staffList.each {row-> println row.ID+": "+row.NAME}

 リストのeachは引数にクロージャを取る
 リストの1要素毎にクロージャが呼び出される
                 •クロージャは1つの引数を取る(引数はrowという名前にした)
                    •リストの要素が1つずつrowに入ってクロージャが呼び出される

 Sql.eachRowは、引数にクロージャを取り、結果を1行づつクロージャに渡す
     –rowsでの結果取得 + リストのeach処理をまとめたもの
     sql.eachRow("SELECT * ...",{row -> println row.ID+": "+row.NAME})


     –クロージャの引数が1つの場合は、引き数名を省略してitで代替できるので...
     sql.eachRow("SELECT * ...",{println it.ID+": "+it.NAME})
27
更新処理

 INSERT,UPDATE,DELETE
     – Sql.executeUpdate メソッドで呼び出す
     – 戻り値は更新対象となった行数
                                          プリペアード・ステートメントの使用(後述)

id=1; str="UPDATED!"

delete = sql.executeUpdate "DELETE FROM TEST2"
insert = sql.executeUpdate "INSERT INTO TEST2 VALUES (1,'ABC'),(2,'DEF')"
update = sql.executeUpdate "UPDATE TEST2 SET STRING=? WHERE ID =?",[str,id]

println "DELETE COUNT=${delete}, INSERT COUNT=${insert}, UPDATE COUNT=${update}"


     > groovy testsql9.groovy
     DELETE COUNT=2, INSERT COUNT=2, UPDATE COUNT=1
 INSERT時に自動生成された列の値を得たい場合はSql.executeInsertを使用
   – 戻り値はList型


28
プリペアード・ステートメント (Prepared Statement)

 SQLを実行するメソッドの引数にプレースホルダ(?)を含むSQL文と、?に入れ
 る値を与えるとプリペアード・ステートメントとして実行される


 プリペアード・ステートメントを使うメリット
  –速度向上 (※次ページの補足参照)
     –SQLインジェクション対策

      insert="INSERT INTO TEST3(ID,NAME,JOB,YEARS) VALUES (?,?,?,?)"
      sql.execute(insert,[100,'KEN','Mgr',10])
      sql.execute(insert,[101,'JOE','Sales',5])

      select="SELECT * FROM STAFF WHERE JOB=? AND YEARS > ?"
      sql.eachRow (select,['Sales',7]) {
          println "${it.NAME} (JOB=${it.JOB},YEARS=${it.YEARS})"
      }

29
Groovy 2.1.1のソースアーカイブから以下のファイルを参照、一部抜粋
                                         groovy-2.1.1¥subprojects¥groovy-sql¥src¥main¥java¥groovy¥sql¥Sql.java

 (補足) Groovy SQLのプリペアード・ステートメント実装について
   Groovy SQLではSQL実行のメソッドがオーバーロードされており、引数にリス
   トがある場合にPREPARE(getPreparedStatement)するようになっている
      例) query()メソッドの場合 (※Groovyソースコードからの一部抜粋です)
                                                                                   引数にリストが無
                                                                                   い場合は、SQLを
public void query(String sql, Closure closure) throws SQLException {               直接実行している
Statement statement = getStatement(connection, sql);
try {                                                                               引数にリストを含
            results = statement.executeQuery(sql);                                  む場合は、
            closure.call(results);                                                  PREPAREしてか
                                                                                    ら実行している
public void query(String sql, List<Object> params, Closure closure) throws SQLException {
PreparedStatement statement = null;
try {
            statement = getPreparedStatement(connection, sql, params);
            results = statement.executeQuery();
            closure.call(results);

  つまり、?を含むSQL文を繰り返し実行した場合、毎回PREPAREされるため、
  PREPAREの回数を減らす用途には使えない (...と思います)
      –ただし、RDBの多くは作成した実行計画をキャッシュするため、実行速度の
       向上が見込める可能性は高い
 30
トランザクション制御
 Sql.executeやexecuteUpdate等を実行した場合、自動コミットされる
 Sql.withTransactionを使うとトランザクションが制御できる
     –渡されたクロージャを1つのトランザクション内で実行する
     –トランザクション途中で実行に失敗すると...
      • 自動的にROLLBACKされる
      • Exceptionがthrowされる


 Sql.commitやSql.rollbackを使い手動でトランザクション制御も可能

        try {
          sql.withTransaction {
            sql.execute "INSERT INTO TEST2 VALUES (...)"
            sql.execute "INSERT INTO TEST2 VALUES (...)"
          }
        } catch (e) {
          println "$e"             トランザクションの実行に失敗した場合、
                                   Exceptionが発生してcatch内に入るが、
        }                          その時点でROLLBACKされている
31
バッチ(一括)更新
 Sql.withBatch を使用することでバッチ更新が可能
     –内部的ではJDBCのexecuteBatchが実行される
     –戻り値は更新行数のリスト
     def counts = sql.withBatch {
       it.addBatch "DELETE FROM tab1 WHERE ..."
       it.addBatch "INSERT INTO tab1 VALUES (...)"
                                                       SQLをまとめて実行
       it.addBatch "INSERT INTO tab1 VALUES (...)"
     }
     println "更新行数のリスト = ${counts}"


     –同じSQLを繰り返す場合は以下のように書ける
     def counts = sql.withBatch('INSERT INTO T2(ID,NAME) VALUES(?, ?)'){
          it.addBatch([1,"KEN"])
          it.addBatch([2,"TARO"])
     }

32
DDL、ストアドプロシージャ
 DDL
                                        クォーテーション3つでヒアドキュメント
  – Sql.executeメソッドで呼び出す
        sql.execute ('''
        CREATE TABLE STAFF (
          ID      SMALLINT NOT NULL ,
          NAME    VARCHAR(9) ,
          JOB     CHAR(5) ,
          YEARS   SMALLINT ,
          SALARY DECIMAL(7,2)
        )''')

 ストアドプロシージャ
  – Sql.callメソッドで呼び出す
     • 戻り値は更新行数、もしくは何も更新しない場合はゼロ
        ※APIドキュメントには上記のように記載されているのですが、DB2で以下の例だと-1が返ります


         ret=sql.call "CALL ADMIN_CMD('REORG TABLE EMPLOYEE')"
         println "ret=${ret}"

33
下記はgroovy user MLから情報を頂きました
                                               http://groovy.329449.n5.nabble.com/Mapping-GroovyResultSet-to-POGOs-td368903.html


Groovy(動的言語)でのRDBプログラミングのメリット
  RDB設計変更時の影響が少ない
import groovy.sql.Sql
class Staff {
  def ID
  def NAME               •クラス(Groovy Beans)定義。この時点では型を指定していない
  def SALARY
}

def getHighPaidStaffs (salary) {
  sql = Sql.newInstance("jdbc:db2:sample","","","com.ibm.db2.jcc.DB2Driver")                   •引数より高いSALARY
  def staffs = []                                                                              のスタッフ一覧をDBか
  sql.eachRow("SELECT ID,NAME,SALARY FROM STAFF WHERE SALARY > ${salary}"){                    ら取得する関数
    staffs << new Staff(it.toRowResult())
  }
                                                                                               •関数内に型の情報が
  return staffs                       結果セットからStaffオブジ                                          無い
}                                     ェクトを作成し、staffsコレ
//スタッフを取得し、画面に表示
                                      クションに詰める
staffs = getHighPaidStaffs(90000)
staffs.each {                                      > groovy testsql5.groovy                                •SALARYが
  println "${it.ID}:${it.NAME}:${it.SALARY}"                                                               90,000以上は
}                                                  10:Sanders:98357.50
                                                   140:Fraye:91150.00
                                                                                                           3名
//CLASS名を表示                                        210:Lu:90010.00
println "staffs: "+staffs.class
                                                   staffs: class java.util.ArrayList
println "staff: "+staffs[0].class
                                                   staff: class Staff                                      •取得したデー
println "ID: "+staffs[0].ID.class
println "NAME: "+staffs[0].NAME.class              ID: class java.lang.Integer                             タは、RDB定
println "SALARY: "+staffs[0].SALARY.class          NAME: class java.lang.String                            義と同じ型を持
34                                                 SALARY: class java.math.BigDecimal                      っている
(補足)前ページのStaffクラスのプロパティを小文字にする
 前ページのソースコードでStaffクラスのプロパティが大文字になっているのは、
 DB2のSAMPLE DBのSTAFF表の各列が大文字で定義されているためです
     –RDBでは、オブジェクトの名前を大文字で定義するのは一般的です


 プロパティを小文字にしたい場合、SELECTの列リストにASを付けてアンサー
 セット上の名前を変える(別名を付ける)のが簡単です
 class    Staff {
   def    id
   def    name    "SELECT ID as id, NAME as name, SALARY as salary FROM ..."
   def    salary
 }
 ただし、DB2では「コーテーションで囲まれていない小文字英語リテラルは自動
 的に大文字に変換される」ため、以下のようにコーテーションで囲む必要があり
 ます(ちょっと面倒ですね)
     ※ヒアドキュメントで記述すれば、コーテーションの前のエスケープ(¥)は省略できます

     "SELECT ID as ¥"id¥",NAME as ¥"name¥", SALARY as ¥"salary¥" FROM ... "
35
Groovyのデメリット?
 静的型チェック(コンパイル)が無いのが不安...
  – その分便利に記述できるので、メリットであり、デメリットでもある
  – 静的型チェック機能 (@TypeCheckedアノテーション) で個別にチェックを強化可能

 Javaより遅くなるのでは?
   – (一般的には)Javaと比べると遅くなります
   – 動的呼び出しの最適化:Java 7のinvokedynamicに対応 (設定が必要)

 遅さが問題になる?
  – RDBプログラミングの場合、SQLを実行している時間がとても長いため、その他のオーバーヘ
    ッドは問題にならないケースが多い
  – 他と比べた速度が問題ではなく、用途に適した速度が出るかが問題

 どうしても速度に満足できない場合
  – Javaで書いてGroovyから呼び出す (クラス単位)
  – @CompileStaticアノテーションで静的コンパイル (メソッド単位)

      (参考) 2012年10月 G*ワークショップ「Vert.x+JavaOne+Groovy2.0なG*」での上原潤二さんの資料
      「Groovy2.0 の新機能 」 ※@CompileStaticの有無による速度比較や、注意点、Java 7対応についての記載があります
      http://www.slideshare.net/uehaj/new-feature-of-groovy20-gworkshop
36
groovyコマンドの起動が遅い?
 スクリプト用途で使おうとすると、groovyコマンド(インタプリタ)自体の起動時間が長い
     – JVMの起動と、Groovy(jar)のロードとチェックに時間が掛かるため


 GroovyServで解決
     – Groovy本体を事前に起動しておく仕組み(常駐させる)
       • http://kobo.github.com/groovyserv/
       • バイナリをダウンロードして展開し、binディレクトリにPATHを通すだけ

 GroovyServを使って実行
                                              ※図は以下より引用
  – groovyコマンドの代わりにgroovyclientコマンドを           http://www.infoq.com/jp/articles/groovyserv
    使用するだけ
      • groovyserverが自動起動される


     – groovyserverを停止する場合は-k
       > groovyserver -k
       ※Windows環境の場合はgroovyserver.batのコンソ
        ールウィンドウを閉じる



37
(補足)GroovyServとリソースの解放

 GroovyServを使用すると、JVMが起動したままになります
     –つまりJVMが終了することによってリソースが解放される事を期待している
      スクリプトは、スクリプト終了後もリソースが確保されたままになります

 例) Groovy SQLでSql.close()を呼ばない場合
     –groovyで実行 → JVM終了時にリソースが解放され、RDBへの接続も解除
      されるため、close()を呼ばなくても問題無い
     –groovyclientで実行→JVMが終了しないので、明示的にclose()を呼ぶまで
      RDBへの接続が維持される




38
まとめ

 Groovyは、Java開発者が習得しやすい言語
     –Javaのソースコードそのままでも動く (敷居が低い)
     –動的型、クロージャ等を使うとより楽しいプログラミングが可能
     –段階的に学習できる:徐々にGroovyっぽい書き方に移行できる


 言語の速度はJDBCプログラミングの範囲ではあまり問題にならない


 今日説明していない便利な機能がまだまだあります
  –@Immutable, メタプログラミング, ビルダー, 正規表現 ...


 Groovyを手始めに、色々な言語に手を出してください!
     –新たな言語には新しい発見があります


39
情報リソース① Groovy関連
 Groovy言語ホームページ
   – ダウンロード、マニュアルなど、情報が充実しています
   – http://groovy.codehaus.org/
   – 一部のページは日本語化されています
        • http://groovy.codehaus.org/Japanese+Home
     – Javaとの違い
        • http://groovy.codehaus.org/Japanese+Differences+from+Java

 日本 Grails/Groovy ユーザーグループ (JGGUG)
  – Grails/Groovy技術全般に関するユーザーグループ。精力的にワークショップ等を開催されているようです
       • (実はこのCLUB DB2と同じ日・同じ時刻にワークショップが...)
  – http://www.jggug.org/

 Grails Japan !
   – GrailsやGroovyの最新情報多数
   – http://grails.jp/

 「プログラミング Groovy」(書籍) <= お勧めです!
   – 丁寧な解説で分かりやすいGroovy解説書籍
   – http://gihyo.jp/book/2011/978-4-7741-4727-7
   – ISBN: 978-4-7741-4727-7



40
情報リソース② その他

 Java 7 invokedynamicの概要
     –http://www.slideshare.net/miyakawataku/java-7-invokedynamic-in-a-
      nutshell


 無料で使える DB2 Express-C
     –http://www.ibm.com/developerworks/jp/offers/db2express-c/
     –Windows, Linux, Mac OS X, Solaris (x86-64) に対応




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Groovyで楽にSQLを実行してみよう

  • 2. 自己紹介 下佐粉 昭 ( しもさこ あきら ) 和歌山県生まれ 2001年 IBMに中途入社 以来、DB2関連の仕事多し 現在は金融系のお客様向け技術支援 ■書籍 「即戦力のDB2管理術」 – http://db2.jugem.cc/?eid=2341 (書籍紹介) 「XML-DB開発 実技コース」(共著) 「DB2 逆引きリファレンス」(共著) ■オンライン 全内容をWEBで公開しています Twitter - @simosako http://db2watch.com/ – http://twitter.com/simosako Unofficial DB2 Blog – http://db2.jugem.cc/ 2
  • 3. 今日のテーマ JavaでSQLを操作するには、JDBCがあるけど... –色々と面倒 • いつも同じようなコードを書くことに... • 書く量が多い... 新しい言語・ライブラリを試してみませんか? 【今日のテーマ】 •Java+JDBCはどこが面倒なのかを把握する •Groovyの概要を知る •Groovyからデータベース(DB2)を操作する方法を知る 3
  • 4. 内容 1. Java+JDBCの課題 – JDBCとは? – JDBCプログラミングの面倒なところ – JVM上の色々な言語とGroovy 2. Groovy超入門 – 特徴 – インストール – Groovyの便利な機能 3. GroovyでRDBを操作する – Groovy SQL – SQLの実行 – Groovyで書くデメリット? この資料ではDB2 10.1とGroovy 2.1.1を使用しています 4
  • 6. JDBCとは? Java言語から各種RDBを利用するための標準インターフェース –JDK 1.1の一部として提供される(1997年) –RDB実装に依存する部分は各RDB用のJDBCドライバで実装する –最新はJDBC 4.1 (JSR 221) 標準化(共通化)している部分 –RDBへの接続と接続解除 –SQLの実行(DDL,DML,ストアドプロシージャ) –アンサーセットの取得、更新後に影響があった行数の取得 –トランザクション制御(COMMIT,ROLLBACK) –エラー制御(SQLExceptionによる例外処理) : 標準化していない部分 –実行されるSQL自体には一切関与しない(SQL方言の標準化はしない) –エラー内容についてもほぼ関与しない(※ JDBC 4.0から改善されました) 6
  • 7. DB2のJDBC対応 JDBC 4.0に対応 – db2jcc4.jar - JDBC 4.0(以降)準拠 どちらか1つを – db2jcc.jar - JDBC 3.0準拠 CLASSPATHに含める URLでType 2とType 4を切り替え可能 – Type 2: DB2クライアント経由で接続 • URL = jdbc:db2:DB名 • DB2クライアントの導入と設定(CATALOG)が必須 • ローカル接続時はIDとパスワードの指定を省略可能 • ローカル接続時はTCP/IPではなくシェアードメモリ経由で接続 – Type 4: 100% pure Java 実装 • URL = jdbc:db2://ホスト名:ポート番号/DB名 db2jcc.jarファイルを一 つコピーするだけで使え • DB2クライアントの導入が不要 るのでお手軽です JDBCドライバはDB2製品に同梱(無料のExpress-Cにも同梱) – 最新版のダウンロードはFix Packダウンロードページから • http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg27007053 参考)DB2 が提供している JDBC ドライバーの種類 7 http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21601089
  • 8. Java+JDBC直接プログラミングはとても面倒... import java.sql.* ; public class TestJDBC { public static void main(String[] args) { try { Class.forName("com.ibm.db2.jcc.DB2Driver"); } catch (ClassNotFoundException e) { e.printStackTrace(); JDBCドライバのロード等、準備 return; } Connection conn; Statement stmt; ResultSet result; try { conn = DriverManager.getConnection("jdbc:db2://localhost:5000/sample","db2admin","pass"); stmt = conn.createStatement(); result=stmt.executeQuery("SELECT * FROM STAFF WHERE ID < 100"); メインロジック while (result.next()) { System.out.println(""+result.getInt("ID") + ": "+ result.getString("NAME")); } } catch (SQLException e) { e.printStackTrace(); } finally { if (result != null) { try {result.close();} catch (SQLException e) { e.printStackTrace();} } if (stmt != null) { try {stmt.close();} catch (SQLException e) { e.printStackTrace();} 後処理 } if (conn != null) { try {conn.close();} catch (SQLException e) { e.printStackTrace();} } } } }8
  • 9. メインロジック以外の部分が多すぎる Java言語側 – 単にSQLを実行するだけのためにclassを作って public static void main() ... – DBの型定義に合わせて getInt(),getString()を実行するなど、型を意識した操作 • DB側の型が変わったらアプリケーションも要修正 JDBCライブラリ側 – Class.forNameによるJDBCドライバーのロード ※JDBC 4.0から不要に – Connectionオブジェクト→Statementオブジェクト→SQL実行 という三段階の手順 – キャッチ(検査)例外の処理が必須 – 後処理:順にリソースをクローズ処理する必要がある – エラーは全部SQLExceptionになるので詳細なエラー処理が大変 ※JDBC 4.0で改善 – (前ページのリストには無いが)ResultSetからJava Beanに詰め替えるのが面倒 (補足)上記のJDBCライブラリの不満を解消するための軽量ライブラリや、 O/Rマッピングソフトなどが多数存在します 参照→オープンソースのO/Rマッピングソフト一覧 http://db2.jugem.cc/?eid=2540 9
  • 10. 別の方法が必要だ! スクリプト言語のように楽に使えるJava VM(JVM)で稼働する言語 使いやすいRDB操作ライブラリ JVM上の言語であるメリット –多くの環境(OS、アプリケーションサーバ)で動作する –Javaの既存資産が使用できる = JDBCドライバ経由でRDBに接続できる 言語 動的型・静的型 特徴 Java 静的型 Write Once , Run Anywhereを実現するオブジェクト指向言語 Groovy 動的型 Javaとの高い親和性を持ちつつ、動的型、関数型プログラミン グといった特徴を持つ言語 Scala 静的型 静的型でありながら簡潔な記述を実現しつつ、関数型言語の 特徴を取り入れた言語 JRuby 動的型 RubyのJVM上での実装 Rhino 動的型 JavaScriptのJVM上での実装 Jython 動的型 PythonのJVM上での実装 Clojure 動的型 新しいLisp系言語(関数型言語) (参考) http://matome.naver.jp/odai/2133273419683789401 10
  • 11. Groovyだと、とても楽! importを含めても メインロジックを書くことだけに集中できる! たったの4行 import groovy.sql.Sql sql=Sql.newInstance("jdbc:db2:sample","db2admin","pass","com.ibm.db2.jcc.DB2Driver") sql.eachRow("SELECT * FROM STAFF WHERE ID < 100", {println it.ID+": "+it.NAME}) sql.close() > groovy testsql1.groovy 10: Sanders 20: Pernal 30: Marenghi 40: O'Brien 50: Hanes 60: Quigley 70: Rothman 80: James 90: Koonitz 11
  • 13. Groovy (グルービー) Java VM上で稼働する動的言語 –コンパイル不要。スクリプト言語としても使用できる Javaプログラマに優しい –Javaとの高い親和性 • Javaのソースコードは、ほとんどそのままでGroovyのソースコード • 既存Javaライブラリは全て(多分)使える • GroovyのコードをJavaから呼び出すのも簡単 –Javaの面倒な部分をうまく補完してくれる • 動的言語、動的型 • コレクション • クロージャ • Groovy Beans : http://groovy.codehaus.org/ 13
  • 14. (参考)Groovyの周辺技術 - エコシステム アプリケーションフレームワーク – Grails (フルスタックのWEBアプリケーションフレームワーク) • http://grails.org/ – Gaelyk (Google App Engine用) • http://gaelyk.appspot.com/ – Griffon (GUIアプリケーション作成用) • http://griffon.codehaus.org/ 関連ツール – Gradle (ビルドツール) • http://www.gradle.org/ – IDE • Eclipse, Netbeans, IDEA 等多くのIDEが対応しています • Groovy/Grails Tool Suite (Eclipseベース) • http://grails.org/products/ggts 14
  • 15. Groovyの導入 導入は簡単! 1. (前提)Java SDKの導入 2. Groovyホームページからバイナリーパッケージ(ZIP)をダウンロード – http://groovy.codehaus.org/ – 今回はgroovy-binary-2.1.1.zipをダウンロード (約27MB) 3. 任意のディレクトリにZIPファイルを展開して、環境変数を設定する – JAVA_HOME (JDK導入ディレクトリ) – GROOVY_HOME(Groovy導入ディレクトリ) – GROOVY_HOME以下のbinにPATHを通す 4. コマンドラインから groovy -vコマンド等を実行して確認 (参照) http://groovy.codehaus.org/Installing+Groovy 15
  • 16. コンパイル不要 groovyコマンドにファイルを渡せば即実行 name='Groovy' >groovy hello.groovy println 'Hello,'+name Hello,Groovy (hello.groovyファイル) ワンライナー – -e でワンライナー実行 > groovy -e "name='Groovy';println 'Hello,'+name" Hello, Groovy – -n で入力されたデータを1行ずつ処理 (perlやawkのような処理) > cat /etc/services | groovy -n -e "if (line =~ /db2/) {println line}" db2c_DB2 50000/tcp (参照)Groovy CLI http://groovy.codehaus.org/Groovy+CLI 正規表現 16
  • 17. (補足)ちょっと使ってみるには - GroovyConsole ②実行 GroovyConsole使用すると、手軽 にGroovyスクリプトが実行できる > groovyConsole で起動 ①スクリプトを入力 プログラムを書いて、実行ボタンを 押すだけ 非GUIのgroovyshでも対話的な確 認が可能です ③実行結果 17
  • 18. 楽に書くための仕組み 書く量が少なくてすむ –クラス定義無しでも実行可能(スクリプトとして実行可能) –文末のセミコロン、メソッドの呼び出しの括弧、return が省略可能 –プリミティブ型は自動的にラッパー型に変換される(int → Integer) 便利なコレクション操作 コレクション リテラル 値を取り出す リスト(配列) list = [1,2,'ABC'] list[0] //→ 1が返る マップ map = ['key1':'abc','key2':100] map['key1'] //→'abc' map.key2 //→100 レンジ range = 'A'..'C' range //-> ['A','B','C'] range[0] //→ 'A' アスタリスク(*)でコレクション全体のメソッドをまとめて呼び出す >groovy -e "println (['A','BC','DEF']*.length())" [1, 2, 3] 18
  • 19. Java Beanを楽に - Groovy Bean Java Bean Groovy Bean class Staff { class Staff { private int id; int id private String name; String name } public void setId(int id) { this.id = id; } staff = public int getId() new Staff("id":100,"name":"KEN") { return this.id; } println "${staff.id}:${staff.name}" public void setName(String name) {this.name=name;} public void getName() 文字列の中で${式}で {return this.name;} 式を参照できる } •左のJava Bean定義と右のGroovy Bean定義は同じ •setter/getterは自動的に生成される •インスタンス.プロパティ名 でgetterとsetterにアクセスできる •x=staff.id は、実際には x=staff.getId() 19 •staff.id=x は、実際には staff.setId(x)
  • 20. クロージャ クロージャは、メソッド(関数)を変数に保存する仕組み(メソッドのポインタ) –クロージャの定義も使用も簡単 def hello = { println "こんにちは!" 挨拶をするクロージャを作成して、変数helloに入れる } hello() 変数に格納したクロージャを実行する 引数を持つクロージャを定義可能 (->の直前に仮引数を書く) def hello2 = {msg -> println "こんにちは, ${msg}さん!"} hello2('田中') msgが仮引数。複数ある場合はカンマで区切る 仮引数が1つの場合は省略可能 def hello3 = {println "こんにちは, ${it}さん!"} hello3('山田') 省略した場合、itが引数名 20
  • 21. ループ処理とクロージャ コレクションは、保持する要素毎にeachメソッドに与えられたクロージャを実行 する機能を持つ コレクションに含まれる値ごとに、クロージャが呼び出される >groovy -e "[1,2].each({v-> println v})" 1 2 コレクション クロージャ >groovy -e " ['a','b','c'].each {println it.toUpperCase()}" A B C 21
  • 22. 動的型付け (dynamic typing) 変数定義時に型を書かなくて良い (defキーワード) class Person { –書くことも出来る def name int age } 実行時に型が決定する=動的型付け –Javaで実現する場合は複数のクラスで共通するメソッドを定義したインター フェースを作成し、それを各クラスで実装(implements)する必要がある class Cat { void bark() {println "ニャー!"}; } class Dog { void bark() {println "ワン!"}; } def animal if (new Random().nextInt(2) == 0) { animal = new Dog() } else { 1/2の確立でどちらか animal = new Cat() のインスタンスが作成 } されるので実行する までanimalの型は分 animal.bark() からない 22
  • 23. 動的なメソッド呼び出しとjava.lang.Object defで定義するのは、java.lang.Object型で定義するのと同じ? –何でも入る変数という意味では同じ(Groovyの内部実装もObject型) –groovyではダウンキャストしなくても本来のメソッドが呼び出せるのが大きな 違い //Java strはString型のインスタンスを指す Object str = "ABC"; int len=str.length(); コンパイルエラー (Object型はlength()メソッドを持っていない) //Groovy def str = "ABC" def len=str.length() len=3が得られる 23
  • 24. GroovyとJavaのシームレスな連係 Groovy言語 - Java言語の間でシームレスに連係できる Groovyから既存Javaクラスを呼び出す – Javaと同じようにimport するだけで、Groovyの中から使用可能 • 例)import javax.swing.* • 例)def currentDate = new java.util.Date() JavaからGroovyで作成したプログラムを呼び出す – groovycでJavaバイトコードに変換される 1. groovycコマンドで*.groovyをコンパイルすると*.classが作成される 2. 上記classとembeddable/groovy-all-2.1.1.jarをCLASSPATHに追加 3. Java言語から、JavaのクラスとしてGroovyのクラスを呼び出す 24
  • 26. GroovyからRDBに接続する (Groovy SQL) JDBCライブラリをそのまま使用する事もできますが... –JDBCをGroovy風に活用できるように、ラップしたgoorvy.sql パッケージ "Groovy SQL"がお勧め 接続(準備)方法(これだけ!) –実行時にJDBCドライバがCLASSPATHに含まれている必要があります import groovy.sql.Sql sql = Sql.newInstance ("jdbc:db2://localhost:50000/sample","db2admin","pass","com.ibm.db2.jcc.DB2Driver") ※スクリプトで実行する場合 def を省略できます(バインド変数) groovy.sql.Sqlクラス –データベースそのもの(インスタンス)を表す • JDBCのConnectionとStatementを兼ねたようなクラス 26
  • 27. 読み取り処理 Sql.rowsは、SELECT実行の結果セットをリストで返す staffList = sql.rows("SELECT * FROM STAFF WHERE ID < 100") staffList.each {row-> println row.ID+": "+row.NAME} リストのeachは引数にクロージャを取る リストの1要素毎にクロージャが呼び出される •クロージャは1つの引数を取る(引数はrowという名前にした) •リストの要素が1つずつrowに入ってクロージャが呼び出される Sql.eachRowは、引数にクロージャを取り、結果を1行づつクロージャに渡す –rowsでの結果取得 + リストのeach処理をまとめたもの sql.eachRow("SELECT * ...",{row -> println row.ID+": "+row.NAME}) –クロージャの引数が1つの場合は、引き数名を省略してitで代替できるので... sql.eachRow("SELECT * ...",{println it.ID+": "+it.NAME}) 27
  • 28. 更新処理 INSERT,UPDATE,DELETE – Sql.executeUpdate メソッドで呼び出す – 戻り値は更新対象となった行数 プリペアード・ステートメントの使用(後述) id=1; str="UPDATED!" delete = sql.executeUpdate "DELETE FROM TEST2" insert = sql.executeUpdate "INSERT INTO TEST2 VALUES (1,'ABC'),(2,'DEF')" update = sql.executeUpdate "UPDATE TEST2 SET STRING=? WHERE ID =?",[str,id] println "DELETE COUNT=${delete}, INSERT COUNT=${insert}, UPDATE COUNT=${update}" > groovy testsql9.groovy DELETE COUNT=2, INSERT COUNT=2, UPDATE COUNT=1 INSERT時に自動生成された列の値を得たい場合はSql.executeInsertを使用 – 戻り値はList型 28
  • 29. プリペアード・ステートメント (Prepared Statement) SQLを実行するメソッドの引数にプレースホルダ(?)を含むSQL文と、?に入れ る値を与えるとプリペアード・ステートメントとして実行される プリペアード・ステートメントを使うメリット –速度向上 (※次ページの補足参照) –SQLインジェクション対策 insert="INSERT INTO TEST3(ID,NAME,JOB,YEARS) VALUES (?,?,?,?)" sql.execute(insert,[100,'KEN','Mgr',10]) sql.execute(insert,[101,'JOE','Sales',5]) select="SELECT * FROM STAFF WHERE JOB=? AND YEARS > ?" sql.eachRow (select,['Sales',7]) { println "${it.NAME} (JOB=${it.JOB},YEARS=${it.YEARS})" } 29
  • 30. Groovy 2.1.1のソースアーカイブから以下のファイルを参照、一部抜粋 groovy-2.1.1¥subprojects¥groovy-sql¥src¥main¥java¥groovy¥sql¥Sql.java (補足) Groovy SQLのプリペアード・ステートメント実装について Groovy SQLではSQL実行のメソッドがオーバーロードされており、引数にリス トがある場合にPREPARE(getPreparedStatement)するようになっている 例) query()メソッドの場合 (※Groovyソースコードからの一部抜粋です) 引数にリストが無 い場合は、SQLを public void query(String sql, Closure closure) throws SQLException { 直接実行している Statement statement = getStatement(connection, sql); try { 引数にリストを含 results = statement.executeQuery(sql); む場合は、 closure.call(results); PREPAREしてか ら実行している public void query(String sql, List<Object> params, Closure closure) throws SQLException { PreparedStatement statement = null; try { statement = getPreparedStatement(connection, sql, params); results = statement.executeQuery(); closure.call(results); つまり、?を含むSQL文を繰り返し実行した場合、毎回PREPAREされるため、 PREPAREの回数を減らす用途には使えない (...と思います) –ただし、RDBの多くは作成した実行計画をキャッシュするため、実行速度の 向上が見込める可能性は高い 30
  • 31. トランザクション制御 Sql.executeやexecuteUpdate等を実行した場合、自動コミットされる Sql.withTransactionを使うとトランザクションが制御できる –渡されたクロージャを1つのトランザクション内で実行する –トランザクション途中で実行に失敗すると... • 自動的にROLLBACKされる • Exceptionがthrowされる Sql.commitやSql.rollbackを使い手動でトランザクション制御も可能 try { sql.withTransaction { sql.execute "INSERT INTO TEST2 VALUES (...)" sql.execute "INSERT INTO TEST2 VALUES (...)" } } catch (e) { println "$e" トランザクションの実行に失敗した場合、 Exceptionが発生してcatch内に入るが、 } その時点でROLLBACKされている 31
  • 32. バッチ(一括)更新 Sql.withBatch を使用することでバッチ更新が可能 –内部的ではJDBCのexecuteBatchが実行される –戻り値は更新行数のリスト def counts = sql.withBatch { it.addBatch "DELETE FROM tab1 WHERE ..." it.addBatch "INSERT INTO tab1 VALUES (...)" SQLをまとめて実行 it.addBatch "INSERT INTO tab1 VALUES (...)" } println "更新行数のリスト = ${counts}" –同じSQLを繰り返す場合は以下のように書ける def counts = sql.withBatch('INSERT INTO T2(ID,NAME) VALUES(?, ?)'){ it.addBatch([1,"KEN"]) it.addBatch([2,"TARO"]) } 32
  • 33. DDL、ストアドプロシージャ DDL クォーテーション3つでヒアドキュメント – Sql.executeメソッドで呼び出す sql.execute (''' CREATE TABLE STAFF ( ID SMALLINT NOT NULL , NAME VARCHAR(9) , JOB CHAR(5) , YEARS SMALLINT , SALARY DECIMAL(7,2) )''') ストアドプロシージャ – Sql.callメソッドで呼び出す • 戻り値は更新行数、もしくは何も更新しない場合はゼロ ※APIドキュメントには上記のように記載されているのですが、DB2で以下の例だと-1が返ります ret=sql.call "CALL ADMIN_CMD('REORG TABLE EMPLOYEE')" println "ret=${ret}" 33
  • 34. 下記はgroovy user MLから情報を頂きました http://groovy.329449.n5.nabble.com/Mapping-GroovyResultSet-to-POGOs-td368903.html Groovy(動的言語)でのRDBプログラミングのメリット RDB設計変更時の影響が少ない import groovy.sql.Sql class Staff { def ID def NAME •クラス(Groovy Beans)定義。この時点では型を指定していない def SALARY } def getHighPaidStaffs (salary) { sql = Sql.newInstance("jdbc:db2:sample","","","com.ibm.db2.jcc.DB2Driver") •引数より高いSALARY def staffs = [] のスタッフ一覧をDBか sql.eachRow("SELECT ID,NAME,SALARY FROM STAFF WHERE SALARY > ${salary}"){ ら取得する関数 staffs << new Staff(it.toRowResult()) } •関数内に型の情報が return staffs 結果セットからStaffオブジ 無い } ェクトを作成し、staffsコレ //スタッフを取得し、画面に表示 クションに詰める staffs = getHighPaidStaffs(90000) staffs.each { > groovy testsql5.groovy •SALARYが println "${it.ID}:${it.NAME}:${it.SALARY}" 90,000以上は } 10:Sanders:98357.50 140:Fraye:91150.00 3名 //CLASS名を表示 210:Lu:90010.00 println "staffs: "+staffs.class staffs: class java.util.ArrayList println "staff: "+staffs[0].class staff: class Staff •取得したデー println "ID: "+staffs[0].ID.class println "NAME: "+staffs[0].NAME.class ID: class java.lang.Integer タは、RDB定 println "SALARY: "+staffs[0].SALARY.class NAME: class java.lang.String 義と同じ型を持 34 SALARY: class java.math.BigDecimal っている
  • 35. (補足)前ページのStaffクラスのプロパティを小文字にする 前ページのソースコードでStaffクラスのプロパティが大文字になっているのは、 DB2のSAMPLE DBのSTAFF表の各列が大文字で定義されているためです –RDBでは、オブジェクトの名前を大文字で定義するのは一般的です プロパティを小文字にしたい場合、SELECTの列リストにASを付けてアンサー セット上の名前を変える(別名を付ける)のが簡単です class Staff { def id def name "SELECT ID as id, NAME as name, SALARY as salary FROM ..." def salary } ただし、DB2では「コーテーションで囲まれていない小文字英語リテラルは自動 的に大文字に変換される」ため、以下のようにコーテーションで囲む必要があり ます(ちょっと面倒ですね) ※ヒアドキュメントで記述すれば、コーテーションの前のエスケープ(¥)は省略できます "SELECT ID as ¥"id¥",NAME as ¥"name¥", SALARY as ¥"salary¥" FROM ... " 35
  • 36. Groovyのデメリット? 静的型チェック(コンパイル)が無いのが不安... – その分便利に記述できるので、メリットであり、デメリットでもある – 静的型チェック機能 (@TypeCheckedアノテーション) で個別にチェックを強化可能 Javaより遅くなるのでは? – (一般的には)Javaと比べると遅くなります – 動的呼び出しの最適化:Java 7のinvokedynamicに対応 (設定が必要) 遅さが問題になる? – RDBプログラミングの場合、SQLを実行している時間がとても長いため、その他のオーバーヘ ッドは問題にならないケースが多い – 他と比べた速度が問題ではなく、用途に適した速度が出るかが問題 どうしても速度に満足できない場合 – Javaで書いてGroovyから呼び出す (クラス単位) – @CompileStaticアノテーションで静的コンパイル (メソッド単位) (参考) 2012年10月 G*ワークショップ「Vert.x+JavaOne+Groovy2.0なG*」での上原潤二さんの資料 「Groovy2.0 の新機能 」 ※@CompileStaticの有無による速度比較や、注意点、Java 7対応についての記載があります http://www.slideshare.net/uehaj/new-feature-of-groovy20-gworkshop 36
  • 37. groovyコマンドの起動が遅い? スクリプト用途で使おうとすると、groovyコマンド(インタプリタ)自体の起動時間が長い – JVMの起動と、Groovy(jar)のロードとチェックに時間が掛かるため GroovyServで解決 – Groovy本体を事前に起動しておく仕組み(常駐させる) • http://kobo.github.com/groovyserv/ • バイナリをダウンロードして展開し、binディレクトリにPATHを通すだけ GroovyServを使って実行 ※図は以下より引用 – groovyコマンドの代わりにgroovyclientコマンドを http://www.infoq.com/jp/articles/groovyserv 使用するだけ • groovyserverが自動起動される – groovyserverを停止する場合は-k > groovyserver -k ※Windows環境の場合はgroovyserver.batのコンソ ールウィンドウを閉じる 37
  • 38. (補足)GroovyServとリソースの解放 GroovyServを使用すると、JVMが起動したままになります –つまりJVMが終了することによってリソースが解放される事を期待している スクリプトは、スクリプト終了後もリソースが確保されたままになります 例) Groovy SQLでSql.close()を呼ばない場合 –groovyで実行 → JVM終了時にリソースが解放され、RDBへの接続も解除 されるため、close()を呼ばなくても問題無い –groovyclientで実行→JVMが終了しないので、明示的にclose()を呼ぶまで RDBへの接続が維持される 38
  • 39. まとめ Groovyは、Java開発者が習得しやすい言語 –Javaのソースコードそのままでも動く (敷居が低い) –動的型、クロージャ等を使うとより楽しいプログラミングが可能 –段階的に学習できる:徐々にGroovyっぽい書き方に移行できる 言語の速度はJDBCプログラミングの範囲ではあまり問題にならない 今日説明していない便利な機能がまだまだあります –@Immutable, メタプログラミング, ビルダー, 正規表現 ... Groovyを手始めに、色々な言語に手を出してください! –新たな言語には新しい発見があります 39
  • 40. 情報リソース① Groovy関連 Groovy言語ホームページ – ダウンロード、マニュアルなど、情報が充実しています – http://groovy.codehaus.org/ – 一部のページは日本語化されています • http://groovy.codehaus.org/Japanese+Home – Javaとの違い • http://groovy.codehaus.org/Japanese+Differences+from+Java 日本 Grails/Groovy ユーザーグループ (JGGUG) – Grails/Groovy技術全般に関するユーザーグループ。精力的にワークショップ等を開催されているようです • (実はこのCLUB DB2と同じ日・同じ時刻にワークショップが...) – http://www.jggug.org/ Grails Japan ! – GrailsやGroovyの最新情報多数 – http://grails.jp/ 「プログラミング Groovy」(書籍) <= お勧めです! – 丁寧な解説で分かりやすいGroovy解説書籍 – http://gihyo.jp/book/2011/978-4-7741-4727-7 – ISBN: 978-4-7741-4727-7 40
  • 41. 情報リソース② その他 Java 7 invokedynamicの概要 –http://www.slideshare.net/miyakawataku/java-7-invokedynamic-in-a- nutshell 無料で使える DB2 Express-C –http://www.ibm.com/developerworks/jp/offers/db2express-c/ –Windows, Linux, Mac OS X, Solaris (x86-64) に対応 41