IODD2015プレイベントでの発表資料

1. PUSH 大阪
PUSH大阪開発チーム
磯村 克彦，上田 洋，大西 裕子，木村 満秀
○古崎 晃司，松村 亮平，吉廣 之晴
2015/2/11 1
http://push.jp.net/

2. 「PUSH 大阪」＆ 「PUSH 広報」
行政が発信する情報が，なかなか市民に届かない
という課題を，
ユーザが関心のある情報のみを，簡単に取得できる
仕組み で解決しよう！というサービス
（ iOSアプリ版/Web版を提供）
• 大阪市版の「PUSH大阪」に加え，
汎用版の「PUSH広報」を公開
• 既存のデータをそのまま利用することで，
サービスの導入・運営のための作業コスト
は，ほとんど不要
• 他のオープンデータとの連携も可能（β版）
2015/2/11 2
78都市に対応
（2015/02/11現在）

3. 開発の経緯
Civic Hack OSAKA 2014
〜行政といっしょにまちの未来をHack!〜
→一般参加者として，個人的に参加
８／２４（日）アイデアソン，８／３０（日）ハッカソン
※本イベントの様子は主催者（村岡さん）のブログをご覧下さい．
http://bathtimefish.hatenablog.com/entry/2014/09/14/142901
イベントの特徴
• 技術者と行政職員がいっしょにチームを組み，同じ目線で
アイデアソン・ハッカソンに取り組む
→40名中，15名以上（各チーム２，３名）が行政職員
2015/2/11 3
行政職員と技術者・市民の協業により，
行政・市民が実際に「解決したい問題」に取り組む

4. Civic Hack OSAKA 2014の成果
1位：クイックエスケープ
• 予め登録した協力者からの情報提供を集約する仕組み
で，効果的に災害時の情報を共有・提供するサービス
2位：段差ーズ
• 車椅子やベビーカーでの通行が難しい「段差」を適切な迂
回路と共に登録・共有するサービス
3位：PUSH大阪
• 大阪市が提供しているRSSを，ユーザの属性や嗜好に合わ
せて配信する
その他の作品
• ゴミ出しカウントダウン
• まちビーコン
• 社会貢献マッチング
2015/2/11 4
アイデアソンでは“最下位”
↓
「実用性」を高く評価されて復活！
ラジオドラマ風
の成果発表も好評！

5. 課題設定
解決したい問題
1. 行政が発信する情報が，なかなか市民に届かない．
2. 新しい仕組みを導入する際に，行政職員の作業コストを増
加させたくない．
→既存の情報・仕組みを，
うまく活用することで解決したい．
解決のアプローチ
1. すべての情報を一律に提供するのではなく，利用者が
「関心のある/必要な」情報のみを（プッシュ）配信する
2. 既に多くの情報が配信されているRSS（ホームページの新着
情報のデータ）を利用することで，作業コストを増やさずに
サービスを実現
→「PUSH大阪」の開発
2015/2/11 5
市民が広報誌や
HPを読まない
業務は増やし
たくない

6. 大阪市のRSS
（RDF Site Summary/Really Simple Syndication / Rich Site Summary）
2015/2/11 6
RSS=HPの新着情報のデータ
大阪市ではカテゴリ毎に整理して配信（公開）されている
※各区ごとにもRSSが配信されている
HP更新時に「CMS」で生成される
＝業務フローの一部

7. 大阪市が配信しているRSSのエントリー数
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
12月13日 12月14日 12月15日 12月16日 12月17日 12月18日 12月19日
大阪市の公式HPのRSSエントリー数（各区のHPのRSSは除く）
エントリー数
2015/2/11 7
※12/22の8:00am時点で配信されているRSSのエントリー（295）の掲載日
（pubDate）で計算→過去の情報がRSSから削除されている可能性もあり
多い日には，
40件以上のエントリー
が公開されている

8. 「PUSH大阪」の仕組み
2015/2/11 8
iPhoneアプリ
＆
Webアプリ
として公開
データ収集・公開は自動化
（必要ならばメタデータの確認修正のみ行う）

9. 「PUSH大阪」の画面イメージ（iPhone版）①
2015/2/11
メイン画面
記事の閲覧
カテゴリ
で絞込
メタデータ
（対象者）
で絞込
記事の詳細
SNS等で
共有
9

10. 「PUSH大阪」の画面イメージ（iPhone版）②
2015/2/11 10
取得情報の設定画面
App Storeで公開中！（無料）
サポートページ http://pushosaka.iwi‐web.com/

11. Web版のデモ
http://push.jp.net/
2015/2/11 11
「PUSH 大阪」＆ 「PUSH 広報」

12. 「PUSH大阪」の画面イメージ（Web版）
2015/2/11 12
取得データの統計
対象地域の地図
表示＆選択
関連するオープン
データの表示（β版）

13. 他地域への展開方法
「下記の情報を用意する」だけで横展開が可能！
2015/2/11 13
RSSのURL
takatsuki 高槻市ホットニュース other http://www.city.takatsuki.osaka.jp/feed.xml
takatsuki 高槻市【新着情報】 other http://www.city.takatsuki.osaka.jp/feed.xml
sabae 鯖江市【新着情報】 other http://www.city.sabae.fukui.jp/rss/index.rdf
kamakura 鎌倉市【お知らせ】 other http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/oshi
kamakura 鎌倉市【講座イベント】 event http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/even
kamakura 鎌倉市【記者発表】 other http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya
自治体の名称と検索用パラメータ
高槻市 takatsuki
鯖江市 sabae
鎌倉市 kamakura
※表記を合わせる
※RSSのカテゴリ
“other”にすると，カテゴリを自動判定
※これに加え，地図表示用に緯度・経度情報が必要
• 上記の情報をご提供いただけば，「PUSH広報」の配信対象に追加
させていただきます→詳細は，info@push.jp.net まで
• データ収集プログラムおよびWeb版はオープンソースとしています
ので，RDF‐DBが使える方は，独自サーバでの運用も可能

14. まとめ：「PUSH大阪」の特徴
1. ユーザの属性（居住している区/男女/職業/関心）に応じた
情報の配信＝必要な情報のみ配信する
• 情報の絞込も簡単に可能
• プッシュ配信機能も作成予定
2. 既に配信されているRSSを利用することでサービスが開始で
きる＝余分な業務が増えない
• 新しくデータを作成するコストが不要
• すぐにサービスを開始することができる
• 大阪市に限らず，RSSを配信している自治体であれば，すぐに同じ
サービスの提供が可能
→最低限，必要な設定は，RSSファイルを指定するだけ
3. 導入が進めば，ユーザのWeb閲覧履歴を活用した情報分析
への応用が見込まれる＝いろいろ役に立ちそう！
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「PUSH大阪」公開サイト http://push.jp.net/

15. 今後の展望
他地域への展開
• サーバサイドの仕組みの簡単化（RDF‐DBは敷居が高い？）
→サーバは1箇所に集中/非DB版も作る？
• IODDで「他地域版の作成」をされたい方は，ご相談下さい．
→必要な情報をお送り頂ければ，運用中のサービスの対象地域に追
加させて頂きます（IODD当日対応も，おそらく可）．
今後の課題＝RSSのオープンデータ化
• RSS≠オープンデータ ※ライセンス指定がない
→“厳密”に考えると，一般的なRSSリーダーに想定される用
途（=新着情報の配信）以外に使えない？
• オープンデータ化のメリット
→様々な活用方法への展開が可能
→ニュースアプリなど別アプリに組み込むことで，
より多くチャネルからの情報配信が可能に
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