IT BCP強化対策とクラウド（仮想化）利用での運用改善-1

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IT-BCP強化対策と
クラウド（仮想化）利用での運用改善
BSPグループ主催セミナー
2012年9月26日（水）
株式会社ビーエスピー
プロダクト事業本部
運用オートメーション部
全能連認定マスター・マネジメント・コンサルタント
村岡信雄
http://www.bsp.jp/

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「システム管理者の会」にて、BCP（事業継続計画）のアンケー
トを実施。
●BCPを策定し運用している 18％
●BCPを策定中である 9％
●BCPの策定を検討中である 45％
●BCPを策定する予定はない 0％
●未着手 27％
BCPを策定しない企業は存在せず、策定に向けて検討段階の
企業が依然多い状態。
合わせて、モバイル・デバイス利用を考慮している企業も多い。
システム管理者の会（2012年2月）アンケート

また、東日本大震災直後と現在とでは、「BCPへの思い」が変化し
ている傾向がある。
●BCPへの投資が消極的になりつつある。
「お金をかけても。。。。。」という企業が増加傾向。
●IT部門において、IT-BCPの重要性が理解されていない。
●親会社orグループ会社全体での取組みで指示待ち状態。
●そもそも「経営側の理解」を得ることができていない。

企業内でのIT部門の役割

事業継続とITサービス部門かかわり
従来のアプローチ
企業としての方針の策定が最優先事項となり、その後に対象
業務の重要性と想定リスクが定められ、その方針に沿った内
容でIT部門は施策をたてれば良い。
これからのアプローチ
ITは、企業内のインフラとして無くてはならない存在であり、
災害,事故,障害に強い企業を維持し、重要業務を死守する
ためにIT部門が自ら能動的に行動し、BCP（企業の業務と関連
させた、IT部門としてのIT-BCP )を作成することが重要。
※ITの継続性は、対象業務の重要性と想定リスクが定まらな
いと実装方針が決められない。

ビジネスに貢献するIT部門
IT部門の役割
『受身の運用から、ビジネスプロセスの改革へ』
エンドユーザ、経営者、顧客、企業
開発部門ベンダ
コンピュータの利用者
要求に応じた
ITシステムの稼動保障
IT部門（能動的)
ITインフラの最大限の活用
開発部門、ベンダとの連携
引継ぎ保守
ビジネスプロセス改革
ITシステム稼働保証
IT部門（受身)
企業戦略
事業継続
改善活動の限界
閉塞感従来これから
業務部門と共にビジネスプロセスの
維持および運用

IT-BCP策定（強化）のポイント

事業継続戦略を決定するために
ビジネスインパクト分析
対象事業（製品、サービス、業務）
の分析と選定
業務プロセス分析
・事業のリソース
・サプライチェーンとの相互依存性
・冗長性、代替手段
対象事業の継続に不可欠な要素と
資源の特定
重要な要素と資源の機能停止による
事業への影響分析
復旧目標（目標復旧時間等）
リスク分析・評価
自社を取り巻く脅威の認識
発生頻度や影響度の分析
対象とする脅威の選定
影響範囲や災害シナリオの分析
重要な要素・資源の脆弱性評価
損害評価
復旧の制約になる要素・資源
現状での復旧時間
事業継続戦略代替･復旧戦略の選定、事業継続計画の策定、実施のロードマップ

被害状況の想定
被害想定の単位想定内容
1 ITシステムの設置場所 ITシステムの設置場所の被害状況を想定する。
2 交通機関 ITシステムの復旧に必要な要員が参集するための交通機関の被害状況を想
定する。
あわせて、参集可能な要員の把握等、要員の被害状況も想定する。
3 電力電力の被害状況を想定する。
4 水道水冷式機器使用の場合や水道復旧までシステムが停止するリスクがある場合、
水道の被害状況を想定する。
5 電話固定・携帯電話等（メールも含）の被害状況を想定する。
6 情報通信情報通信ネットワークの被害状況を想定する。
外部サービス(ASP等)利用時は、その被害状況も想定する。
7 システム機器 ITシステム拠点に設置されているシステム機器（サーバ等）の被害状況を想定
する。
8 データ ITシステムのOS/アプリケーション等のデータ、また業務処理用データの被害
状況を想定する。
バックアップが存在する場合、バックアップデータの被害状況も想定する。

IT-BCPの重要度設定
業務の重要度
業務のシステム
依存度
復旧目標時間
　重要度設定の例
重要度クラス業務システム基盤システム復旧目標時間
安否確認システム監視
災害情報伝達/共有電子メール
IP 電話等の通信手段
生産管理統合バックアップ、ファイル共有
物流管理ウイルス対策・パッチ適用
店舗管理リモートメンテナンス
請求管理
経理精算
原価管理
社内稟議
研究開発支援
連結決算
給与計算
勤怠管理
教育系
Ｄ１ケ月
Ｂ 3 日
Ｃ２週間
２時間Ｓ
A ６時間

IT-BCPの継続性強化のための主な対策
データを遠隔地に
バックアップ
（デープ等の媒体）
投資額
効
果
データを遠隔地に
バックアップ
（オンライン）
システムを遠隔地に
バックアップ
（重要業務のみ）
データセンターに
アウトソーシング
システムを遠隔地に
バックアップ
（完全二重化）
クラウドサービスの
活用（SaaS)

IT-BCPへのアプローチ
サービスカタログを作成→リスク分析
スコープ、優先順位を決定
《基本方針･対象業務の明確化と分析》
ステージ3
ステージ1
ステージ2
事業継続スコープにおけるソリューションの検討と実装
《複数センターへの資産分散、二重化対策》
※日本に安全な場所はあるのか？分散は必須！
ソリューションの実装・実運用
《自社の要件に合ったセンターの選択》
★クラウドタイプ /☆ハウジングタイプ /☆バックアップタイプ /☆業務運用アウトソーシングタイプ
アプローチ
《自社に合わせたIT-BCP指針と対策の立案》

BSPグループが提供するIT-BCPへのアプロー
チ
ITサービスの可視化支援サービス
・サービスカタログの策定（ビジネスインパクト分
析）
・リスクアセスメント（リスク分析）
【継続必須業務と必要要素の決定】
BSPグループ支援サービス
IT-BCP策定支援
・計画立案支援
・書式(企画書、RFP等)作成支援
【計画要綱、必要仕様の決定】
データセンター移行支援
・仕様、要件定義、選定、移行支援
・移転後の運用設計支援
【既に利用しているデータセンターへの設計見直し】
ステージ3
ステージ1
ステージ2

ITサービス継続性管理現状の可視化と分析を行う
スタンバイ対策の導入
ビジネス継続性管理の開始
ビジネスインパクトの分析
リスク評価
ビジネス継続性戦略
組織導入計画
復旧計画の作成リスク削減手段の導入
手順の開発
初期テスト
保証
教育と認識
レビューと監査テスト変更管理
トレーニング
ステージ4
ステージ1
ステージ2
ステージ3
ITIL V3 サービスデザインより
継
続
性
の
ラ
イ
フ
サ
イ
ク
ル
現状把握
→サービスカタログによる可視化
リスク分析による優先順位の決定
対策の検討・立案と推進

サービスカタログ整備とやるべきことの検討
サービスカタロ
グ
分類利用者アプリケー
ション
ネットワーク基盤設置場所オペレー
ション
影響
度
備考
基幹オンライン
製造・営業
基幹全社員自社開発 WAN メインフ
レーム
データセン
ター
外部委託 A 外部アクセス不可
24×365H稼働
基幹オンライン
会計
基幹営業
経理
パッケージ WAN UNIX データセン
ター
外部委託 A 外部アクセス可能
インターネット
VPN
情報系DBサー
ビス DWH
情報企画
営業
自社開発 LAN Windows 本社社員対応 B 外部アクセス不可
情報系ワークフ
ロー事務承認
情報全社員自社開発社内LAN Windows 本社社員対応 B 社外パッケージ
ファイルサーバ情報全社員自社開発社内LAN Windows 各支店社員対応 B 外部アクセス不可
メールサービス情報全社員サービス
利用
インターネッ
トVPN、LAN
サービス
利用
外部
センター
外部
サービス
A 外部アクセス可能
業務別サービス個別特定自社開発 WAN Windows 各事業所部署個別 B 外部アクセス不可
A 事業継続不可能
B 制約はあるが事業継続可能
C 事業継続に影響なし
D その他
災害などにより
当該事象が発
生した場合の影
響度
技術サービスカタログ
サービスカタログとは、利用者視点でまとめたITサービスの一覧
表を指す。事業継続性管理において、影響度を確認し、対応す
べきスコープと対象を決定するために作成する
リスクの確認

データセンター移行支援サービス
利用検討する
お客様
HPより入力
ヒアリング
データセンタ
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
A社
B社
C社
D社
見積
依頼
見積
依頼
利用検討する
お客様
HPより入力
ヒアリング
データセンタ
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
見積
依頼
A社
B社
C社
D社
見積
依頼
見積
依頼
条件が複雑で選定に時間と手間がかかるデータセンター選定をお客様にか
わり、弊社が代行いたします。
★ 踏み込んだ分析や交渉サービスの提供も可能です。
また、次セッションにて”VDCサービス”という新たなサービスもご紹介いたします。

IT-BCPの構成項目・・・・・目次例
1.全体方針
① 会社としてのBCPの取り組み方針、組織、実施内容
② IT部門としての取り組み方針、組織、実施内容
2.センター建物、設備編
（自社内に設置しない場合は、アウトソーシング先の選定要件にいれる）
① 緊急対応手順
・基本的な考え方
・防犯、防災対応集
・設備機器構成基本的考え方
・設備機器障害対応集
② 緊急時用備蓄品/保管場所
③ 防災関連
・消火栓、防火扉配置
・避難場所、宿泊設備
④ 建物、設備
・フロアレイアウト
・設備配置図（電気、セキュリテイ、空調、給排水）
⑤ 損害状況チェックシート
・評価チェックシート
・場所別チェックシート

IT-BCPの構成項目・・・・・目次例
3.業務システム編
（全体統括部分、各業務システム別に作成）
① 業務提供範囲設定基準
・状況別の業務運用範囲の設定基準
・運用変更判断基準
② 業務システム対応手順書
・作業概要
・機器チェックシート
・運用手順書
・問題判別手順書
・障害復旧手順書
・全体チェックフロー
③ プラットフォーム別チェックシート
・ネットワーク編
・サーバ編
・メインフレーム編
・クライアント編

課題解決のヒントが集結！
BBTV
http://www.bsp.jp/seminar/bbtv/index.html
BSPグループが企画、提供するITイベント・
セミナー情報をWeb動画で配信サイトです。
データ活用やクラウド、ITサービスマネジメントや
BPM（ビジネス・プロセス・マネジメント）、
システム企画など豊富なテーマで、ビジネスにIT使う
企業から、ITでビジネスを行う企業まで、
お役に立つ情報を提供中。
お気軽にご覧ください！

ご清聴ありがとうございました。
お問い合わせ
株式会社ビーエスピー
プロダクト事業本部
運用オートメーション部
E-mail ： info@bsp.jp
電話： 03-5463-6384

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