第二回神戸朝会資料

1. 中内功と神戸

2. 中内功
• １９２２年（大正１１年）
• ダイエー創業者。
• 日本チェーンストア協会会長。
• 経団連副会長。
• 日本小売業界初の売上高一兆円を
達成。
• 日本の小売業の発展を後押しし、
地位を向上させた人物。
• 私財を投じて流通科学大学を設立
した。
• ２００５年逝去

3. 中内功の生涯

4. 父親のサカエ薬局
栄（祖父の名前）
＋
大
↓
ダイエー

5. 父親のサカエ薬局

6. 戦争、奇跡の生還
「僕の原体験は戦争にある」
• 受験に失敗。一兵卒として１９４４年
フィリピンの戦地へ
– 玉砕命令⇒ゲリラ作戦変更⇒手榴弾で重傷⇒
終戦⇒捕虜になる⇒１９４５年１１月神戸に
生還
「人の幸せとは、まず、物質的な豊かさを満たすことです」ダイ
エー社訓

7. 闇市で育まれる商売気質(1948年)
• 人工甘味料が主力商
品の闇屋
俺はな、こんな姿で神戸の三宮や元町が朝鮮人、台湾人に占領され
ているのを黙ってみておれんのや。いまに必ずこのヤミ市を一掃し
てみせる！

8. ダイエー・序章
• １９５１年大阪に「サカエ薬品」開店
– 圧倒的な価格破壊。薄利多売。流通構造の破
壊
– 既存小売業界との戦いの始まり
• １９５７年「主婦の店・ダイエー薬局」
開店
– ドラッグストアからスーパーへ
• チェーン一号店「三宮店」を開店

9. 戦いの歴史・神戸編
• １９５９年「ダイエー神戸支店移転拡張
反対総決起集会」
– 我々を殺す気か
• １９ ６１年「兵庫県薬業危機突破大
会」
– 西神戸店
– 板宿店などなど開業の度に反対集会

10. ダイエー・昇竜期
• 大量消費・大量生産の時流
– よりよいものを、より安く
• 既存メーカー勢力との対立激化
• ダイエー・松下戦争勃発
• １９７２年小売業界売上トップ

11. ダイエー・昇竜期
• グループ展開・吸収
– リクルート
– ドムドム
– ローソン
– OPA
– ロベルトetc…
• 福岡ダイエーホークス1988年

12. ダイエー・絶頂期
• 1988年流通科学大学を開学
– 大学職員は全員当時のダイエーから出向、
理事長就任
• 1988年新神戸オリエンタルシティ
– オリエンタルパークアベニュー
• ⇒実はOPAの由来
• 1995年神戸メリケンパークオリエンタルホテル

13. ダイエー村
• ジョイント
• 三宮リビング館
• スポーツワールド
• 男館
• 女館
• 電気館パレックス

14. ダイエー・衰退期
• １９９０年代バブル崩壊
– 消費者意識が「安く」から「品質」へ変化
• ２０００年代
– 事業譲渡・丸紅主導のグループ再建
– 中内功辞任・逝去

15. 阪神淡路大震災と中内功
• ダイエー村の消滅

16. 阪神淡路大震災と中内功
• 国より速く食料品や生活用品を調達
– 物価の安定に貢献。暴動がおきず
– 午前7時半には被災地も全店オープンを厳命
• 営業時間の延長、被災した店舗前での物販販売
• 『 店の明かりをつければ、それだけで被災者たちは力
が出る。』
– ローソン・ダイエーの２４時間点灯

17. 三宮店の成功
「大阪では核が多すぎて店舗展開は非常に難し
い。
その点、神戸の都心は三宮だけだ。
交通機関が五本もここに集中しており、口コミ
の伝播力もすごい。
しかも消費者運動で肥えた目をもつ口コミです
よ。
イメージ作戦を展開する上で、これほど素晴ら
しい実験場は他になかったでしょう」
•明治時代から新しいものをどんどん取り込む
•合理的という点ではどこよりもシビア
•良し悪しをしたたかに判断する風土を持ち合せている。