More Related Content Similar to 20110519早坂房次 (6) More from Fusaji Hayasaka (20) 20110519早坂房次4. 参考)発電設備の被災状況(当社、原子力・火力)
• 地震・津波により、太平洋側の発電設備に大きな被害
• 原子力発電だけでなく、火力発電にも大きな被害
【 】内は発電所の出力
柏崎刈羽原子力【821万kW 】
福島第一原子力【470万kW】
福島第二原子力【440万kW 】
広野火力【380万kW】
品川火力 千葉火力
大井火力 五井火力
川崎火力 姉崎火力
東扇島火力 袖ヶ浦火力 常陸那珂火力【100万kW】
横浜火力 富津火力
南横浜火力
横須賀火力
※ 鹿島火力【440万kW 】
地震により停止中の発電所
地震停止後、復旧した発電所(一部復旧含む)
地震による停止がなかった発電所 4
※休止中
5. 『数表で見る東京電力』p51
北海道-本州間
60万kW
東京-中部間
100万kW+3万kW
(来年秋めどに東清水増設により120万kW)
『数表で見る東京電力』
http://www.tepco.co.jp/company/corp-
com/annai/shiryou/suuhyou/pdf/suh-all-j.pdf 5
10. 参考)計画停電の実施例(3月17日)
• 3/17は真冬並の寒さのため、前日よりも約400万kW増加し需給逼迫
• 政府や報道による注意喚起と、計画停電の実施により大規模停電を回避
(万kW) 4,000万 (℃)
4,000 想定需要(3/16想定) 30
想定需要(3/17 12:00見直し)
3,600万 25
3,800万
3,500 3,300万 3,300万
供給力 ▼政府談話
▼政府談話 20
3,000
3/17需要実績 ▼政府談話
3,050万 15
2,900万
2,500 3/16需要実績
3/16気温 10
2,000 3/17気温 5
計画停電実施 第1G 第2G 第3G 第4G
第5G
1,500 グループ 第5G 第1G 0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 (時)
10
15. 参考)夏季の電力の使われ方の特徴
• 夏季の最大電力の約1/3は冷房需要が占める
• 夏季の冷房需要の約3割は家庭用、残りが産業用・業務用等
(最大電力、万kW) 5,500
8月の1日最大電力需要
真夏の1日の最大電力需要 4,800
8月の平日平均電力需要
真夏の平日平均電力需要
4月の平日平均電力需要
春季の平日平均電力需要
夏の最大電力は、冷房需
要が約3分の1を占める。
※4月は19時ピーク、夏は15時ピーク。
夏の冷房需要の約3割が家庭用、残りは業務用等。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
(時)
15
16. 今夏の最大電力の見通し
• 震災による影響や節電等により、昨年に比べ電力使用量は約20%の低下で推移
• 今夏の最大電力について、記録的猛暑だった昨夏よりも500万kW低い5,500万kWを見込む
最大電力の見通し
(万kW)
6,500
5,999(最大発生時:35.7℃)
6,000
▲約500万kW
5,500(高気温時)
5,500
5,000 4,800(夏季平日平均)
4,500
4,000
3,500
3,000
2,500
2,000
昨年 今年の見通し
(記録的猛暑)
16
17. 東京電力プレス資料
今夏の需給見通しと対策について 平成23年3月25日
1.需給状況と見通し
当社は、東北地方太平洋沖地震により原子力発電所、火力発電所の多くが停止したため、現在、供給力確保に
努めているところでありますが、現時点で今夏の供給力としては4,650万kW程度となるものと見込んでいます。
一方、今夏の最大電力については、地震の影響や節電の効果が見込まれることから、記録的猛暑だった昨年に比べ、
約500万kW低い5,500万kW程度(発電端1日最大)と想定しています。(夏期における平日平均の最大電力は4,800
万kW程度と想定。)
このため、夏期には供給力が最大電力を大幅に下回るものと予想されることから、今後、供給力の積み増しに全
力を注ぐとともに、一層の節電に向けた需要面の対策についても最大限に取り組んでまいります。
2.追加供給力(上記7月末の供給力に織り込み済み)
(1)震災による停止からの復旧 【760万kW】 鹿島火力1~6号機、常陸那珂火力1号機など
(2)長期計画停止火力の運転再開 【90万kW】 横須賀火力3,4号機 1・2号GT
(3)定期点検からの復帰 【370万kW】 品川火力1号系列第1軸、横浜火力7号系列第2軸など
(4)ガスタービン等の設置 【40万kW】
(5)その他 【▲260万kW】 既設火力の夏期出力減少分(大気温上昇による出力減)など
今後、さらなる追加供給力対策についても検討・精査してまいります。
3.需要面の対策
全てのお客さまへ引き続き節電をお願いするとともに、需給調整契約の活用も含め、需給状況の改善に努め
てまいります。
17
皆さまには大変ご心配とご迷惑をおかけ致しますが、引き続き節電へのご協力をお願い致します。
以 上
18. 東京電力プレス資料 平成23年5月13日
今夏の需給見通しと対策について
1.需給状況と見通し
このたび、当社の長期計画停止中の火力発電所の一部を除いた全てについて、8月末までの復旧の見通しが得ら
れたことや、新たなガスタービンの設置、揚水発電のさらなる活用などにより、今夏の供給力を5,520万kW(7月末)
~5,620万kW(8月末)へと上方修正することといたしました。
他方、当社は、今夏の需給両面の対策を通じて、今回の震災により甚大な被害を受けた東北地方の電力需給バラ
ンスの緩和に向け、東北電力株式会社に、最大140万kWの電力融通を行いたいと考えております。したがって、電力
融通を考慮した場合の供給力は、5,380万kW(7月末)~5,480万kW(8月末)になります。
なお、経年火力の連続稼働等による計画外停止や、異常な猛暑による需要の急増などが発生した場合には、需給
の安定確保に支障をきたす可能性があることから、今後も計画停電の「原則不実施」を継続していくため、これまで検
討してきた追加供給力対策を着実に実施するとともに、引き続き追加供給力の確保に努めてまいります。
2.追加供給力(上記7月末の供給力に織り込み済み)
(1)ガスタービン等の設置 【7月+20万kW(計80万kW)、8月+30万kW(計150万kW)】
(2)震災停止・定期点検からの復帰 【7月+60万kW、8月+280万kW】
長期計画停止中の横須賀火力5~8号機(各35万kW)を除いた当社全火力発電所の復帰を織り込み
(3)その他 【▲10万kW】 自家発余剰の購入の増、応援融通の減 18
(4)揚水発電の活用 【+250万kW(計650万kW)】 以 上
19. 大口・小口・家庭用とも15%節電目標
今夏の供給力見通し (5/13)
(1) 東京電力・東北電力の供給力見通し
東京電力の供給力見通し
「骨格」の前提と 4月15日時点 5月13日時点
なった見通し の見通し の見通し
7月末 4,650万kW → 5,200万kW → 5,520万kW
8月末 4,460万kW → 5,070万kW → 5,620万kW
東北電力の供給力見通し
「骨格」の前提と 4月15日時点 5月13日時点
なった見通し の見通し の見通し
7月末 1,200万kW → 1,260万kW → 1,280万kW
8月末 1,150万kW → 1,210万kW → 1,230万kW
(2) 東京電力・東北電力の需給バランスの比較
東京電力 東北電力
供給力見通し 5,520万kW 1,230万kW
想定需要(抑制基準) 6,000万kW 1,480万kW
必要な需要抑制率(注) ▲8.0% ▲16.9%
(注)需要抑制目標は、基準となる想定需要からの抑制比率と
いう形で設定。東京電力では6,000万kW、東北電力では1,480
万kWという昨年並みのピークを想定した需要を使用。
(3) 最大限の融通を行った場合の需給バランスの比較
東京電力 東北電力
融通量 ▲140万kW +140万kW
融通後供給力 5,380万kW 1,370万kW
必要な需要抑制率 ▲10.3% ▲7.4%
19
26. 需給ギャップ解消のイメージ
• さらなる供給力の拡大と需要抑制により、夜間に供給余力を確保できれば、揚水式発電を活用
することで需給ギャップのさらなる縮小が可能
• 夏季にも計画停電の原則不実施を継続できることを目指し、需給両面の対策を強化・実施
計画停電
最大電力 1日最大:5,500万kW
(セーフティネット)
需給調整契約
(随時調整契
約)
揚水発電
節電
ピークシフト対
供給力 策
平日平均:4,800万
の上積
kW
み
供給力:4,650万kW
26
27. 参考)揚水発電とは
• 夜間の供給余力を活用して上部の調整池に水を汲み上げ、昼間の発電に活用
• 昼間の電力需要のピーク時に活用する発電方式
昼間(ピーク時) 夜間
水を落として発電 水をくみ上げ 上部調整池
上部調整池
←水の流れ
下部調整池 下部調整池 発電所
発電所
水路 水路
水路 水路
発電所 発電所
ピーク時 夜間
夜間
(発電時) (揚水中)
(揚水中)
←電気の流れ 27
くみ上げに使った電力の7割程度が発電できるといわれる
28. 参考)揚水発電の特徴
• 昼間に多くの電力を使った場合、夜間に十分なくみ上げができないと水量(=供給力)が減少
• 工場操業の夜間シフト等で夜間需要が増加した場合も、汲み上げ余力が減少する可能性
昼間(ピーク時) 夜間
需要が多く、固定的な供給力だけ 需要が少なく、固定的な供給力に
では不足する昼間に水を落として 余裕のある夜間に水をくみ上げ
発電
電力需要
揚水式発電を除いた固定的な供給力
震災により
くみ上げ可能な水量が減少
※水色の面積がオレンジの面積より大きければ、水量を前日並みに回復可能 28
29. 電力需要抑制に向けた当社の取り組み(産業・業務部門)
• 国の電力需要削減対策と連動した活動を展開
• 具体的な節電方法やサービスメニューを業界団体・企業に紹介し、電力削減計画策定を支援
工場の生産工程を調整し、電気を使う時間をシフトする手法のアドバイス
各業界団体に対して夏休みの増加や長期化、分散化を要請
業種別に、工場の生産工程での負荷抑制方策のコンサルト
蓄熱槽や蓄電池をお持ちのお客さまへのコンサルト
使用していない自家発電設備の再稼働コンサルト
重要施設にある自家発電設備の点検の支援
商業施設や事務所ビルなど業務用のお客さまの負荷抑制方策のコンサルト
中小企業に対する電気の使用を抑える方策の支援
テレビCMほかメディアと連携した節電手法の情報提供
29
30. 電力需要抑制に向けた当社の取り組み(家庭部門)
• 恒常的な「節電ライフスタイル」の定着に向けた活動を展開
• 政府、マスメディア、消費者団体と連携しつつ、節電方法を繰り返し訴求
マスメディアと連携した情報提供
当社ホームページ、検針時の全戸チラシ配布
テレビCM、新聞広告、雑誌、各検索エンジンへのバナー広告 等
個別の情報提供
節電ご相談ホットダイヤルの設置
在宅介護、身障者の方への個別ケア(熱中症防止方法のご説明 等)
関係団体、小規模店舗事業主さまへの節電のお願いとツール提供
30
35. 販売電力量1kWh当たり設備関係費・燃料費の推移
石油火力の燃料費を見てみると
2008年7-9月低硫黄C重油 101,870円/k㍑
重油1㍑=40,870kJ 熱効率36.8%(省エネ琺)とすると
『数表で見る東京電力』p95 燃料費=24.38円/kWh→34.83 円/kWh【揚水】
2011年1-3月低硫黄C重油 60,220円/k㍑ 14.41円/kWh→20.59円/kWh【揚水】
推計は早坂の個人的な見解です
LNG火力の燃料費を見てみると
推計は早坂の個人的な見解です
2011年3月通関統計 LNG1t=53,057円
LNG1kg=53,560kJ 熱効率59%(MACC最新鋭)とすると 燃料費=6.04円/kWh→8.63円/kWh【揚水】 35
熱効率30%(ガスタービン?効率は様々)とすると 燃料費=11.89円/kWh→16.99円/kWh【揚水】
36. a+b/40=10.7 a+b/15=12.2 より a=9.8 b=36
a+b/40=6.2 a+b/15=7.0 より a=5.72 b=19.2
変動費:9.8円程度
ACC
変動費:5.72円程度
a+b/40=5.7 a+b/15=7.2 より a=4.8 b=36
変動費:4.8円程度 2011年3月
(速報)
10,452円/t
変動費11.6円
変動費:2.0円程度 12.5円(40年)
14.0円(15年)
2011年3月
(速報) 2011年3月
53,355円/t (速報)
変動費24.9円 53,057円/t
25.8円(40年) 変動費10.8円
27.3円(15年) 11.6円(40年)
a+b/40=5.3 a+b/16=7.3 より a=2.0 b=53.3 12.1円(15年)
【参考】2010年7月13日日本原子研究開発機 36
構の原子力委員会への報告「FBRサイクル実
用化研究開発プロジェクトフェーズ1の成果」で 推計は早坂の個人的な見解です
はFBRサイクルによる発電単価2.6円/kWh 36
出典:「原子力・エネルギー」図面集2010
40. 具体的にどのような機器の使用を控
えればよいか
例としては,エアコン,電気炊飯器,電子レン
ジ,食器洗い乾燥機,テレビなど消費電力の
大きな電気機器や,不要な照明器具等のご使
用を控えていただくと節電効果が大きくなりま
す。
40
42. アンペアブレーカーを変更(減設)する
と節電効果があるのか。
・契約アンペア数を低く見直した場合,一度にたくさんの家電
機器をご使用頂いた際のアンペアブレーカーの動作(切,遮
断)が増加する可能性がありますので,電力ピークを抑えると
いう点では一定の効果はあると考えております。
・ただし,契約変更にはブレーカー取替えなどでお客さまにお
立会いいただく必要があることや電気の使い過ぎによるアン
ペアブレーカーの動作などが増えることでお客さまにご不便
をおかけする可能性もございますので,当社としては,お客さ
まご自身で電気機器のご使用を控えていただく節電方法をお
勧めさせていただいております。
42
43. 家庭用電気機器の消費電力の目安
機器名 定額消費電力(W)
白熱電灯(60W型) 54
電球型蛍光ランプ(60Wタイプ) 10
電球型LED(60Wタイプ) 6.9
IHジャー炊飯器(10㍑)【炊飯】 1,100
電子レンジ 1,460
IHクッキングヒーター(100V) 1,300
IHクッキングヒーター(200V) 2,000
トースター 1,000
冷蔵庫(43㍑) 電動機:133
電熱装置:177
電気こたつ 500
電気カーペット(2畳) 580
扇風機 45
43
44. 家庭用電気機器の消費電力の目安
機器名 定額消費電力(W)
エアコン8~12畳(冷房) 480
エアコン8~13畳(暖房) 670
縦型洗濯乾燥機 300
[ヒーター乾燥方式] (洗濯のみ)
(洗濯容量8kg、乾燥容量6kg)
縦型洗濯乾燥機 最大810
[ヒートポンプ乾燥方式] (電動機:160)
(洗濯容量9kg、乾燥容量6kg)
掃除機 1,000~約200
ヘアドライヤー 1,200
ブラウン管テレビ 230
(36ワイド型)
44
45. 家庭用電気機器の消費電力の目安
機器名 定額消費電力(W)
液晶テレビ(37V型) 228
プラズマテレビ(42V型) 345
食器洗い乾燥機 モータ:135
(卓上タイプ) ヒータ:1,100
電子レンジ 最大:1,235
加湿機 192
(コンプレッサー方式)
加湿機 390
(ハイブリッド式)
45
55. 日常生活と放射線
放射線の量
(ミリシーベ
ル ト )
ブラジル・ガラパリでの 10
自然界からの放射線(年間)
10 全身CTスキャン(1回)
宇宙から
0.39
6.9
世界の1人あたりの
自然界からの放射線2.4
(年間・世界平均)
大地から
0.48
日本の1人あたりの 1.48 一般公衆の線量限度
食物から
0.29
自然界からの放射線
(年間・全国平均)
1 1.0 (年間・医療は除く)
岐阜 神奈川
空気中の
ラドンから 0.6 胃のX線集団検診(1回)
1.26
0.4
国内での自然界からの放射線の差
(年間・県別平均値の差の最大)
胸のX線集団検診(1回)
0.2 0.1
東京~ニューヨーク航空機旅行
(往復・高度による宇宙線の増加)
※ 日本の原子力発電から放出
0.05 される放射性物質から受け
る 放 射 線 の 量 は 0.001 ミ リ
再処理工場の操業による工場周辺の0.022 シーベルト未満です。(年
線量目標値(年間) 間)
原子力発電所(軽水炉)周辺の線量目標値(年間)
クリアランスレベル導出の 0.01 0.01 (実績ではこの目標値を大幅に下回っています)
線量目安値(年間)
出典:資源エネルギー庁「原子力2010」他
55
56. 放射能と放射線
懐中電灯
光 光を出す能力
光の強さを表わす単位
〔カンデラ(cd)〕
明るさを表わす単位
〔ルクス(lx)〕
放射性物質
放射線を出す能力
(放射能)※
放射能の強さを表わす単位
放射線によってどれだけ影響があるのかを表わす単位
〔ベクレル(Bq)〕
〔シーベルト(Sv)〕
※放射能を持つ物質(放射性物質)のことを指して用いられる場合もあります
出典:資源エネルギー庁「原子力2010」
56
58. 体内、食物中の自然放射性物質
●体内の放射性物質の量
(体重60kgの日本人の場合)
カリウム40 4,000ベクレル
炭素14 2,500ベクレル
ルビジウム87 500ベクレル
鉛210・ポロニウム210 20ベクレル
●食物中のカリウム40の放射能量(日本) (単位:ベクレル/㎏)
ポテトチップ
干しこんぶ 2,000 干ししいたけ 700 400
生わかめ 200 ほうれん草 200 魚 100 牛肉 100
牛乳 50 食パン 30 米 30 ビール 10
出典:旧科学技術庁パンフレット
58
61. 放射線防護の基本
1.遮へいによる防護 2.距離による防護 3.時間による防護
(線量率)= (距離)2 に反比例 〔線量〕=〔作業場所の線量率〕×〔作業時間〕
コ
ン
ク
リ
ー
ト
距離
放射性物質
(mSv/h) (mSv/h) (mSv)
線 線
量 量 線
率 率 量
0 1 2 3 4 5 6 (cm) 0 1 2 3 4 5 6 (m) 0 0.5 1.0 2.0 (h)
コンクリートの厚さ 放射性物質からの距離 作 業 時 間
61
63. 放射線を受けたときの人体への影響
罹患率と死亡率が1%になる予測推定しきい値※
グレイ(吸収線量) 凡例 器官/組織 影 響
10
皮膚(広範囲) 皮膚やけど
睾丸 永久不妊
小腸 胃腸症候群(従来の治療) 6 肺 肺炎
小腸 胃腸症候群(治療なし)
5
皮膚(広範囲) 皮膚発赤の主な段階
4 皮膚 一時的な脱毛
卵巣 永久不妊 3
骨髄 死亡(十分な治療)
2
眼 白内障(視覚障害) 1.5
1 骨髄 死亡(治療なし)
骨髄 造血過程の抑制 0.5
0.1 睾丸 一時的な不妊
※しきい値:ある作用が反応を起こすか起こさないかの境の値のこと
出典:ICRP 「Pub.103」
63
66. 放射線の種類と透過力
α線を止める β線を止める γ線、X線を止める 中性子線を止める
ア ル フ ァ (α)線
ベ ー タ (β)線
ガ ン マ (γ)線
エ ッ ク ス (X)線
中性子線
紙 アルミニウム等の
鉛や厚い鉄の板 水やコンクリート
薄い金属板
出典:資源エネルギー庁「原子力2010」
66
67. 放射線の種類と性質の比較
本 体 重 さ 電 荷 物 質 電 離 蛍 光
浸 透 力 作 用 作 用
アルファ線 ヘ リ ウ ム 非 常 に 正電荷2 小 大 大
原 子 核 重 い
ベータ線 電 子 非 常 に 負電荷1 中 中 中
軽 い
ガンマ線 電 磁 波 な し な し 大 小 小
(エックス線)
中性子線 中 性 子 重 い な し 大 大 大
代表的な放射性物質とその半減期
核 種 半 減 期 主な放射線 核 種 半 減 期 主な放射線
※自然放射性物質
トリチウム※ 12年 β線 キセノン133 5日 γ線
カリウム40※ 13億年 β線 セシウム134 2年 γ線
マンガン54 300日 γ線 セシウム137 30年 γ線
コバルト60 5年 γ線 ラジウム226※ 1600年 α線
ストロンチウム90 29年 β線 ウラン235※ 7億年 α線
ヨウ素131 8日 γ線 プルトニウム239 24000日 αf線 67
68. 不安定核は主に次の3つの過程を経て別の原子核に
変わる。
①電子もしくは陽電子を放出して僅かに軽い核になる。
②He核(アルファ粒子)を放出して少し軽い核になる。
③He核より重い大きな核(重荷電粒子線)を一つ以上
放出してかなり軽い核になる。 毒物質:原子炉で中性子を吸収する毒
物質ことによって原子炉の反応度は減
このうち主に①β崩壊②α崩壊③が核分裂 らしてしまうもの。 (キセノン、サマリウ
①②による熱が崩壊熱 ムなど)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E5%8F%8D%E5%BF%9C
出典:
http://upload.wikimedia.org/wikipedia
/commons/4/4e/Uranium_series.gif
68
68
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/6734/kisogenri/seiseibutu.html 出典:http://online.itp.ucsb.edu/plecture/bmonreal11/oh/09.html
71. 原子力発電所の安全性について
原子力発電所・ジェット旅客機・自動車でどれが一番危ないとお聞きすると
(一般の方の答え) 原子力発電所>ジェット旅客機>自動車
(実際には) 自動車>ジェット旅客機>原子力発電所
交通事故による死者(早坂推計) ジェット旅客機 原子力発電所
(昭和30年~平成20年の累計) 第四世代旅客機で今世紀 1966年の東海発電所
24時間以内 約557,000人 に入って先進国の死亡事故 運転開始以来原子炉の事
3日以内 約644,000人 はブラジル沖のエールフラ 故での死亡者は国内ゼロ
1年以内 1,000,000人超 ンス機墜落のみ
JCO事故(1999年9月30日)
・死者2名、燃料加工工場での事故
チェルノブイリ事故(1986年4月26日)
・事故そのものの死者は31名(爆発による死者 スリーマイルアイランド事故(1979年3月28日)
など3名を含む) ・放射性物質による住民や環境への影響は 美浜3号機事故(2004年8月9日)
・小児甲状腺ガンの増加があるが99%は存命と ほとんど無かった。 ・死者4名、二次冷却系の復水配管から
言われる 蒸気漏れ
<参 考>
• ユニオンカーバイド社事故:インド・ボパールの化学工場から有毒ガスが流れ出た事
故。その夜のうちに2000人以上が死亡し、15–30万人が被害を受けた。数ヶ月以内
に新たに1500人以上が死亡し、最終的に、様々な要因で1万5000人~2万5000人
が死亡したとされる。 (1984年12月3日)
• ブラジル沖エールフランス航空エアバスA330-200型機事故、乗客・乗員228名の生
存は絶望的(2009年6月1日)
• JR西日本福知山線事故 死者107名(2005年4月25日)
71
(あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
75. 『放射線の人体への影響』
日本学術会議総合工学委員会主催「原子力総合シンポジウム2010」
放射線医学総合研究所 酒井一夫氏講演資料 【配付資料にあります】
75
LNTの考え方によれば、どんなに微量の放射線であっても、線量に応じたリスクの増加があることになるので、微量の放射線によるリスクを多人数に適用すればがん死
75
亡数が算定されることになる。チェルノブイリ事故の影響を評価するにあたり、対象を全世界に拡大して、事故による被ばくに起因する死者が数万人に達するという議論
があったが、この一例といえよう。いまだにこのような例が後を絶たないが、国際放射線防護委員会(ICRP)では2007年に発表した勧告の中で、微量の放射線による計
算上のリスクを多人数に適用して、死亡数などを算定することは適切ではないと注意喚起している。
77. 出典:国連人口基金(UNFPA)東京事務所HP
http://www.unfpa.or.jp/p_graph/
世界の推定人口:2011年時点70億人
60年前の1950年には25億人、10億人を超えたのも18世紀に入ってから。
世界人口は2050年には92億人になる見込み。
僅か100年で4倍弱、300年で10倍近くに。 77
80. 0.00
2.00
4.00
6.00
8.00
10.00
12.00
14.00
16.00
18.00
20.00
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
30.0
35.0
40.0
45.0
18
87
18
90
1887
18
93
1890
18
96
1893
18
99 1896
19
02 1899
19
05 1902
19
08 1905
19
11 1908
19
14
1911
一人当たりGNP
19
17
1914
19
20
1917
19
23 1920
19
26 1923
19
29 1926
一人当たりエネルギー消費
19
32 1929
19
35 1932
19
38 1935
19
41 1938
19
44 1941
19
47 1944
19
50 1947
19
53 1950
GNP当エネルギー消費
19
56 1953
19
59 1956
19
62 1959
19
65 1962
19
68 1965
19
71 1968
19
74 1971
19
77 1974
19
80 1977
19
83 1980
19
86 1983
19
89 1986
19
92 1989
19
95 1992
19
1995
明治18年(1885年)を1とした場合の一人当たりGNPとエネルギー消費の推移
98
20
01 1998
20
04 2001
20
07 2004
2007
80
81. 世界主要国の電気料金比較
35
産業用(08)
30
産業用(09)
25
家庭用(08)
家庭用(09)
USセント/kWh
20
15
10
5
0
日本 アメリカ イギリス フランス ドイツ イタリア スウェーデン カナダ オーストラリア
ドイツ・カナダ=2007年、オーストラリア=2005年値
81
82. 資源 2020年
人口
成長の限界
100億人
2010年
食糧問題が始まる
食糧 78億人
汚染
61億人
工業生産
17億人
西暦
1900 1970 2000 2020 2050 2100 (年)
82
ローマクラブ『成長の限界』(1972)より
85. およそ一万年前の地球の
温暖化とともに定住社会
が出現
西田正規『人類史の中の定住革命』
2007年講談社学術文庫
85 85
(あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
86. 季報 エネルギー総合工学 Vol28 No.1(2005. 04)
安い石油の時代がグローバル化を支えた
?
2004年11月1日の日本学術会議第5部/(社)日本工学アカデミーエネルギー基本戦略部会他/(財)エネルギー総合工学研究所共催の公開
シンポジウム「日本のエネルギーに未来はあるか-有限の地球に生きる-」における石井吉徳先生基調講演より 86
(あくまでも早坂の個人的見解で東京電力の公式見解ではありません)
89. オランダ病
1959年に巨大天然ガス田がオランダ・フローニンゲ
ンで発見。オランダの国内総生産(GDP)に占める天然
ガス産業の割合に比べ、雇用者は少なく賃金レベルが
高かった。その結果、為替レートの上昇により国内他産
業の競争力低下と海外移転を招いた。一方、天然ガスに 日本ではイギリス病が
有名だが…
よる国家収入は安逸な財政支出を招いたといわれる。
1964年より開発開始。1977年にイギリス『エコノミス 森嶋道夫『イギリスと日本』1977年
『続イギリスと日本』1978年
ト』誌が初めて使ったといわれる。 岩波新書
現在は戦略的予備として需給バランス調整のため生産
が抑制されている。
下記『世界エネルギー市場』pp243-244なども参照。
サウジ・アラビアやロシアなどにも
当てはまる?
ジャン=マリー・シュヴェリエ 増田達夫監訳 林昌 89
宏訳『世界エネルギー市場』2000年作品社
91. ある人間集団による他の人間集団
の征服を可能にする究極の要因は、
大陸の陸塊がどちらの方向に伸びて
いるかである。
この究極の要因からいくつかの因
果関係を経由して、ある人間集団に
よる他の人間集団の征服を可能とす
る直接の要因が発生した。
それらの要因とは、銃、馬、病気など
である。
この図は、究極の要因と直接の要
因とを結ぶ因果連鎖を図式的に示し
たものである。たとえば、栽培化ない
し家畜化に適した野生の動植物が多
かった場所では、人間の感染する疫
病の病原菌が進化していった。
そこでの収穫物や家畜が人口の稠
密な社会の形成を可能にし、そのよ
うな社会でこそ、家畜の細菌から進
化した感染菌も潜みつづけることが
できた。
ジャレット・ダイアモンド 倉骨 彰訳『銃・病原菌・鉄』2000年草思社 91
本資料は草思社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
92. ・先進国の内部では平等化が進展、国家間の経済力の面で格差
拡大
・労働者の時間当たり賃金の国家間格差の拡大→実際には経済
発展の遅れている国の労働者は実際には仕事をしていない→実
際に仕事をしている時間当たり賃金格差は小さい
・近代的な生産技術を活用するためには規律正しく良心的で仕事
熱心な労働者が必要
1250年~1800年のイギリスでは富裕層の
出生率が貧困層の2倍→貧困家庭が断絶
→富裕層からの下方移動「種の淘汰」→
人々の嗜好が中産階級化→利子率低下・
短期的に所得が増えても人 殺人件数低下・労働時間延びる・暴力志
口が増えることで常に相殺 向弱まる・読み書き計算の習慣が下層階
級にも広がった。
(マルサスの罠)
92
出典:グレゴリー・クラーク 久保恵美子訳『10万年の世界経済史』2009年日経BP社
本資料は日経BP社殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。 92
94. 知識の交配が進化を進める 楽観論
繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史
http://www.ted.com/talks/matt_ridley_when_ideas_have_sex.html
こんな本も
先進国に富の集中
国力=人口力の時代? を生んでいた源泉
インターネット・衛星
放送・携帯電話など 先進国と発展途上国の情報格差が無くなる
情報通信の発達 (国と国の差より個人の差に)
94
96. 大いなる分妓(産業革命後の所得格差拡大)
・先進国の内部では平等化が進展、国家間の経済力の面で格差拡大
・労働者の時間当たり賃金の国家間格差の拡大→実際には経済発展の遅れている国の労
働者は実際には仕事をしていない→実際に仕事をしている時間当たり賃金格差は小さい
・近代的な生産技術を活用するためには規律正しく良心的で仕事熱心な労働者が必要=
「勤勉革命」?
「産業労働における勤勉性に関する研究」(総合研究開発機構 1985年)
日本人の勤勉神話について述べた本
・勤勉性が本格的に形成、発揮されたのは第二次世界大
戦後の昭和二五年から三〇年以降である
・明治、大正期においては、一部の基幹労働者を除き多く
の産業労働者の勤務状況、あるいは働くことに対する意
識は極めて低調で、およそ産業労働者の資質・条件を満
たしているとは言い難かった。つまり、予めきめられた労
働に対し10~20%の高い欠勤を示し、勤務状態は不安
定で月間および年間の変動幅が著しく大きいことが指摘
される
タワーズペリン調査(米2006年)
・また自分の勤める会社に対する帰属意識も希薄で高い 世界16カ国で「仕事に対する意欲」日本最低
離職率と低い定着率がそのことを表している FDS調査(英2006年)
世界23カ国で日本人「最も労働意欲が低い」
「日本人は勤勉」=昭和高度成長期の幻想
(同じ会社に真面目に務め続けることが当時は最も合理的) 96
「中国・インドの勤勉革命」=頑張れば豊かになれる事例が身の回りに
97. 2009年推計人口 2030年予測人口 2050年予測人口
① 1,353,311,033 ① ① 1,613,800,000
中国
1,484,598,000
インド インド
② 1,198,003,272
② ② 1,417,045,000
1,462,468,000
インド 中国 中国
501,061,526 ③ 369,981,000 ③ 403,932,000
EU アメリカ アメリカ
③ 319,081,833 ④ 271,485,000 ④ 335,195,000
アメリカ インドネシア パキスタン
④ 229,964,723 ⑤ 265,690,000 ⑤ 289,083,000
インドネシア ナイジェリア
パキスタン
⑤ 193,733,795 ⑥ 226,651,000 ⑥ 288,110,000
ブラジル ナイジェリア インドネシア
⑥ 180,808,096 ⑦
217,146,000
⑦ 222,495,000
パキスタン ブラジル バングラデシュ
⑦ 162,220,762 ⑧ 203,214,000 ⑧ 218,512,000
バングラデシュ バングラデシュ ブラジル
⑧ 154,728,892 ⑨ 131,561,000 ⑨ 173,811,000
ナイジェリア エチオピア エチオピア
⑨ 140,873,647 ⑩ 128,864,000 ⑩ 147,512,000
…
…
ロシア ロシア コンゴ
127,156,225
⑩ ⑬ 117,424,000
⑰
101,659,000 97
世界計 6,900,000,000(2010年10月推計値) 8,308,895,000 9,149,984,000
98. 1950年推計人口
① 544,951,000
結局昔から『国力』=『人口力』?
中国
② 371,857,000
インド
③ 157,813,000
アメリカ
④ 102,702,000
ロシア
⑤ 82,824,000
日本
77,152,000
⑥
インドネシア
⑦ 68,376,000
ドイツ
⑧ 53,975,000 国立社会保障・人口問題研究所中位推計では
ブラジル 2,050年の日本の人口 95,151,684,000 (19位相当)
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/suikei07/suikei.html
⑨ 50,616,000
イギリス
人口データ出典:UN, World Population Prospects(世界の人口推計)
⑩ 46,367,000 http://www.un.org/esa/population/unpop.htm
World Population Prospects The 2008 Revision
イタリア 98
http://esa.un.org/unpp/index.asp
世界計 2,529,346,000
99. わたくしたちの生活
炊事
洗濯
奴隷や召使・家畜の
掃除
代わりにエネルギーを
冷房
使う事で成り立ってい
暖房
る
給湯
移動
・
・
・
あらゆるところで
99
本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
100. 一人当たりエネルギー消費を奴隷に換算すると
エネルギー消費/人 奴隷換算
(石油換算㌧/人)
ア メ リ カ 7.05 324人
イ ギ リ ス 3.39 146人
ド イ ツ 4.08 176人
フ ラ ン ス 4.28 185人
E U 2 7 3.51 152人
ロ シ ア 3.51 207人
日 本 4.79 167人
中 国 1.45 63人
ア ジ ア 1.01 44人
ア フ リ カ 0.346 15人
世 界 1.69 73人
100W/人×3,600s/h×8h/日×365日/年=1,051,200,000Ws(J)/人・年
(100w/人=100J/s 人100J×3600s/h×24h/日=8640kJ
1cal=4.18605Jより8,640kJ=2064kcal←一日の食物摂取量に相当)
原油1㍑=39,340kJより 奴隷一人は26.72㍑/年に相当
原油の比重は、
特軽質油:0.8017未満、軽質原油:0.8107- 0.829、
中質原油:0.830 – 0.903、重質原油:0.904-0.965、
特重質原油:0.965以上
0.8665kg/㍑で計算すると
奴隷一人は26.72㍑ /年× 0.8665kg/㍑=23.15kg /年の石油の熱量に相当
一人当たり一次エネルギー消費は日本エネルギー経済研究所『エネルギー・経済統計要覧』 100
日本エネルギー経済研究所はIEA「Energy Balances of OECD Countries」「 Energy Balances of Non-OECD
Countries 」,World Bank「World Development Indicators」より推計
101. Chart of crude oil prices since 1861
出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010
_downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt 101
101
102. 石油価格における期待のパラドックス
(逆説)
これから石油 省エネや代替エ 石油価格は
価格が上が ネルギーの開発 上がらない
ると予想 に努める
これから石油 省エネや代替エ 石油価格
価格が下が ネルギーの開発 が上がる
ると予想 に努めない
102
本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
104. 本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
出典:
• 濃縮している 石井『石油最終
争奪戦 世界を
資源とは • 大量にある 震撼させる
「ピークオイ
• 経済的な位置にある ル」の真実』
太陽定数(大気表面の単位面積に垂直に入射する太陽のエネルギー量)が1366W/m2である
ので地球の断面積を127,400,000 km²をかけると地球全体が受け取っているエネルギーは
1.740×1017 W
本資料は日本工業新
1Ws=1J だから1年間に大気表面で受ける太陽エネルギーは
聞殿の承諾を得て転 1.740×1017 W×60s/m×60m/h×24h/d×365d/y=5.487×1024J
載しています。無断で
の再複写・転載・配布 人類が全世界で1年間に使うエネルギーの量は原油換算で
等は法律に反します。 11,099.3×106t 1t=1.176kℓ 原油1ℓ=9,126kcal 1cal=4.2J
1.10993×1010t×1.176kℓ/t×103ℓ/kℓ×9,126kcal/ℓ×4.2J/cal×10
3cal/kcal=5.003×1020J
出典:BP統計 http://www.bp.com/sectiongenericarticle.do?categoryId=9023766&contentId=7044197
石油連盟 http://www.paj.gr.jp/statis/kansan.html
約1万倍 しかし広く薄くしか存在しない
過去の太陽からのエネルギーを
濃縮したものとしての化石燃料に
104
頼ることに
108. 地層の背斜構造での石油のたまり方
出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店 108
108
108
本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
110. 貯留岩中に石油が含まれている状態
出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』
1993年 青木書店
110
本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
112. 世界の堆積盆地と主な油田の分布
出典:田口一雄『石油はどうしてできたか』1993年 青木書店
112
本資料は青木書店殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
113. 自噴する油田
1の投入エネルギーで100のエネ
ルギーが得られていた時代
左写真:自噴する油田→このような油田は少なくなっている
→水や二酸化炭素・メタンなどを注入し回収量を増やしている
(EOR=Enhanced Oil Recovery )
ピークを越して減退する非OPEC、非FSU諸国
オケマ(オクラホマ)の油井やぐら, 1922
出典:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3 【上】出典:石井吉徳『石油最終争奪戦』日刊工業新聞113
113 113
%E6%B2%B9
本資料は日本放送出版協会殿・日本工業新聞殿の承諾を得て転載しています。無断での再複写・転載・配布等は法律に反します。
115. 115115
115
資料ご提供 芦田譲京都大学名誉教授
116. いまから2億年くらい前、
石油資源に限りが 世界の大陸は一カ所にまと
あり、中東に集中 まっていた。超大陸である。
これが分かれる過程でいま
している理由 の地中海、ペルシャ湾地域
に「テチス海」と呼ばれる
内海が出来、長い間赤道付
近に停滞した。二酸化炭素
は今より一桁も高く、気候
は温暖、活発な光合成が
作った藻類など、大量の有
機物がテチス海に沈殿した。
このテチス海が内海であっ
テチス海 たため酸欠状態であり、こ
れが石油生成に幸いした。
中東の超巨大油田群は、
このように地球史的な偶然
によるものである。このよ
うな場所は他にはない、つ
まり第2の中東は無いのであ
る。人類はこの億年単位の
地球遺産をたった百年、し
かも20世紀後半の2・3
0年で一気に使ったのであ
る。このようなことが長続
きするはずはない。「地球
は有限」なのである。
出典:石井吉徳
「石油が危ない:瀕死のガ
ワール油田」
http://www007.upp.so-
116116
net.ne.jp/opinions/ghawar.htm
出典:『英和ビジュアルディクショナリー-分解博物館』同朋出版 116
118. この10年ほど地球気温は劇的に下がっている
http://www.shiftm.jp/show_blog_item/89
http://www.asahi.com/science/update/1109/TKY201011080433.html
118
122. 中東地域の石油とガス田
ガワール油田
本資料は作品社
殿の承諾を得て
転載しています。
無断での再複
写・転載・配布等
は法律に反しま
す。
122
出典:ジャン=マリー・シュヴァリエ 増田達夫監訳 林昌宏翻訳『世界エネルギー市場』2007年 作品社
123. ガワール油田の規模 出典:石井吉徳「石油ピークが来た」日刊工業新聞
本資料は日本工業新
聞殿の承諾を得て転
載しています。無断で
の再複写・転載・配布
等は法律に反します。
123
125. このような見方もあるが…
出典:石油連盟 今日の石油産業2008
125
本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
126. EPR(Energy Profit Ratio)とは
出力エネルギーと投入エネルギーの比
1960年代の中東の石油はEPRが100を超えていたといわれる。
人間は採りやすいところから採掘。今後開発が考えられている超深海や北
極海などではEPRは著しく低下が予想される。
オイルシェールやオイルサンド、オリノコタールなども低EPRにならざるを得
ない。
メタンハイドレートはそもそも資源と言えるかを確認している状態。
「究極資源量」と「確認(可採)埋蔵量」
究極資源量 現在の技術で経済的に採取
確認埋蔵量 できる資源の量
(資源の価格や技術進歩で
126
変わる)
本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
127. 可採年数(R/P)
現在の確認可採埋蔵量/その年の生産量
現在の確認可採埋蔵量をその年の生産量で割ったモノ
確認可採埋蔵量
面積×厚さ×孔隙率×(1-水分飽和率)×回収率
回収率:自噴(約20%)、回収率向上技術(40~50%)
既に発見されて採り出しうる量
(出典)芦田譲京都大学名誉教授 2007年6月9日
京都科学カフェ講演「日本周辺の資源エネルギーと地域調和型社会の構築」資料 スライド26枚目
http://education.ddo.jp/kagaku/ashida/ashida.pdf
科学カフェ京都 http://ameblo.jp/kagaku/entry-10035268328.html 127
128. 世界のエネルギー資源確認埋蔵量
ウランは探査すればいくらでもあるとの
石油・天然ガスは景気後退による消費(分母)減 119年 見方もある。例えば、オーストラリアやモ
に伴い今回増加。 ンゴルにも新鉱山があるようですが、コ
ストの関係で未開発。
石炭は消費量の急増により近年急速に低下。
62.8年
45.7年 8,260億トン 100年
187兆4900億㎥
1兆3,331億 547万トン
バーレル
石油 天然ガス 石炭 ウラン
(2009年末) (2009年末) (2009年末) (2007年1月)
●石油、天然ガス、石炭可採年数=確認可採埋蔵量/年間生産量……出典(1)
●ウラン可採年数=確認可採埋蔵量/2006年消費量(原子力発電実績(2,675 TWh)に基づく)……出典(2) 128
128
出典:(1)BP統計2010 (2)NEA「URANIUM2007」
129. Oil reserves-to-production (R/P) ratios
出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010
_downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt 129
129
130. Natural gas reserves-to-production (R/P) ratios
出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010
_downloads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt 130
130
133. Coal production – Coal consumption
出典:BP統計 2010
http://www.bp.com/liveassets/bp_internet/globalbp/globalbp_uk_english/reports_and_publications/statistical_energy_review_2008/STAGING/local_assets/2010_downl
oads/statistical_review_of_world_energy_full_report_slidepack_2010.ppt
急速に低下する石炭の可採年数⇒アジア(中国・インド)の需要急増
1995年 235年 2001年 227年 2007年 147年
1996年 228年 2002年 216年 2008年 122年
1997年 224年 2003年 204年 2009年 119年
1998年 219年 2004年 192年
1999年 218年 2005年 164年 133
2000年 230年 2006年 155年
137. 出典:独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物機構 市原路子氏 2009/04/16 ブリーフィング資料 『北米のシェールガス革命』
http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=0904_b03_ichihara_shalegas%2epdf&id=2795
137
148. 日本のエネルギー自給率
148
本資料は東京電力の公式見解ではなく早坂の個人的見解です。また、目的外利用や複写による配布はご遠慮下さい。
151. 輸入に占めるエネルギーの割合
化石燃料を年間20兆円前後輸入
34%
151
出典:財務省貿易統計 http://www.customs.go.jp/toukei/info/tsdl.htm
151